HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2023年7月10日

ジャパンディとは?

最近つくづく思うことがあります。

コロナ社会前とその後。

その後。

人の思考や考え方が変化したと言えますね。

これこそ「シフトチェンジ」を意味するメッセージのようなものなのかも知れません。

と言いますのは、家時間が増えた。

学校も仕事場も自宅待機やリモートワーク・・・

とにかく家で過ごす時間が増えたのです。

色々なことを考えたでしょう。

今までのこと。

これからのこと。

きっと、今までなら時代の流れに乗って生きていればいいと無意識の思っていたことでしょう。

でも、今回ばかりは考えた。

考えざるを得なかった。

豊さとは?

人生とは?

幸せとは?

このままでいいのか?

未来が今まで以上に不安。

自分の意思で判断する力が必要。

もちろん、波風立たない人生を歩めたらいいのに。

価値観のシフトチェンジ。

そして、インテリアはコロナ禍前は「インダストリアル」「ブルックリン」「ビーチ」そんな躍動的で趣味趣向が強く『好きなものに囲まれた暮らし』などがどこもかしこもキャッチコピーとして掲げたり「CAMP」などもその後に追っかけてきたようなメッセージが横行して・・・

ところが今、「インダストリアル」「ブルックリン」「ビーチ」などのイケイケ系の言葉すらも活字としても響としても聞かなくなりました。

今は、素材感のあるシンプルデザインが全盛期。

四角いデザインの家が増えてきている。

室内のインテリアもチープ感は出さずに「ホテルライク」をテーマに高級感すら感じるような家がインスタの世界では主役。

そして、海外から『ジャパンディ』という新たなカテゴリーが高く評価され、癒しや合理的生活を表現するインテリアが好まれるようになってきていると聞くようになってきた。

とはいえ、まだまだ業界筋の最先端情報。

『えっ?』何・・・

そのカテゴリーの意味は・・・??

「和=日本」と「北欧デザイン」の融合したようなデザインが未来に向かって飽きないし、品もあるし、デザインも無駄を排除していても素材感があるのでひんそに感じない。

それどころか、センスの塊。

また、和も北欧デザインもシンプル。

相性がいい。

世界のデザイナーたちは、今そのことに気づき高い評価をするようになってきたというわけだ。

断定できないがきっとそうに違いない。

私もそれが自然体だと思う。

品もセンスもデザイン性もワンランクもツーランクもそれ以上。

私たちは「普遍的デザイン」というコンセプトで過去から今から未来に向けて進めていきたいと思うし、挑戦し続けていきたいと思っている。

日本人だからこそ「和デザイン」は、美しく派手さはないが存在感や質感は高いと思っている。

将来、「あーこういうの流行ったね」という過去の話にはならない。

デザインは、北欧の巨匠が遥か前にデザインしたものは、全くチープ化しない。

むしろ逆。

時間の経過とともに色褪せないどころか光が強くなっている気がする。

北欧の巨匠恐るべし。

北欧や日本の優れた「モノ」には、訳がある。

使いやすさや、存在そのものの存在感や、これ以上ないシンプルさの追求によりデザインは美しく心さえ奪われる。

素材感も計算に入れていて、木そのもので作られているものや樹種であってもプラスティックさを感じない高級感まで計算に入れて素晴らしいデザインや使いやすさを前提に自然界の何かの形をモチーフにしている。

『普遍デザイン』『普遍な素材感』『使うことが前提』『100年後もチープ化しない』・・・

コロナ禍社会は憂いウイズコロナと言われるように、予期せぬことが起きても不思議ではない。

だからこそ、流行に流されない。

むしろ、自分の頭で考えて我が道を見つけ過去の亡霊に迷わされない生き方をすべき。

そんなメッセージが聞こえてくるように思う。


理屈はさておき、ジャパンディー・デザインは単純にデザイン性が高い。

自己主張もわざとらしくない。

未来を想像してみても古さによって後悔はないと思う。

なぜ、そこまで言えるのか?

私たちは、「ノルウェーハウス」開発や経過を考えてみて今だに当時使っていたダイニングテーブル、椅子、ソファーなど古びているとは思っていない。

見学会などのお宅に今だにファニチャーを持ち込む。

写真撮影も堂々と使う。

もし、カントリースタイル、インダストリアルスタイル、ブルックリンスタイルのファニチャーだったら躊躇しただろう。

というより、使えないと判断しただろう。

我々は、「普遍」を大切にしてきたことで、今の時代やこれからの時代に経験値を持って『普遍的デザイン』の重要性を伝えられるだろう。

最近、北欧デザインも静かに進化しているように感じている。

本当に魅力的なデザインだと思う。

存在感もすごい。

「和」も時代によってとか何らかの理由によってシンプルではないものもあるが、日本人は自然と共生して生きる思想を先人たちから受け継ぎ大切にしてきた人種だと認識している。

素材は、自然界からチョイスして、知恵と匠技で素晴らしい価値ある道具を作り使ってきた。

その造形は「訳あって」というデザイン。

素材感も素材を活かすという思想によって作られ続けてきているので北欧デザインや文化と相性がいいように感じる。

そんな視点で、コロナ禍後の社会の変化を見つけてみてもらえたらと思う。

時代は、確実に変わった。

過去の亡霊に呪われることなく、先の世界をしっかり見つめて賢者としての歩みを進めてみてはどうだろうか。

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