HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2022年12月6日

国産材で家を建てる意義

去年もそうでした

 

輸入の木材が入手困難

 

アメリカの住宅バブル

 

ロシアのウクライナ侵略

 

コンテナ不足

 

中国に木材が大量に購入された

 

日本の輸入材を取り巻く環境は不安定となりました

 

価格も高騰

 

もう、以前のような価格にはならないのでは?

 

高級だった国産材を使うべき

 

国産材の価格は外材より安価になった?

 

輸入商社の便乗値上げ

 

本当に家づくりで一番大事な材料「構造材に使用する木材」

 

これだけ海外に振り回されたらもう輸入材に頼るのは如何なものか・・・

 

住宅業界の中身は大手も含めて大混乱となった

 

何も木材だけではないかもしれない

 

半導体も似たような現象で自動車の受注はできても納品できない

 

いつ私の車は届くの?そして、乗れるの?

 

翌年になったら新しいタイプが登場するのでは・・・

 

こちらも大混乱

 

では、地に足をつけて現実と将来を考えてみないとなりません

 

輸入に頼りすぎたのではないか

 

国内にも木はたくさんある国が日本

 

シロアリなどに強いと言われてきた構造材に一番ふさわしい「檜」「杉」

 

健康的な素足文化にふさわしい「杉」「赤松」「檜」

 

輸入商社に依頼しない「国産材の産地直送」

 

顔の見える日本人と長い年月信頼関係を構築した間接マージンを排除した流通

 

最近TVドラマ「ファーストペンギン」が話題となっている

 

こちらも、魚をダイレクトに料理店に届ける「産直活動」ビジネス

 

顔が見える人たち漁師

 

その漁師が魚を確保

 

新鮮な魚を厳選して送る

 

これと同じ活動が求められるのでは?

 

そうして、確かな品質の確かな人たちの手により材料選定がなされ、現地で加工され、間接マージンを排除して建築現場に届く

 

この原点に立ち返れば、品質も価格も納期もある程度約束される

 

木材など大量生産大量消費のスタイルではなく、限られた配送可能な量を送るための限られた相手とだけ関係を持つ

 

そうして確かな木材が建築資材の根幹を担うシステム

 

単に国産材ならいいのではなく、国産材を使う環境や関わり人との信頼関係で成り立つ国産木材で家を建てることが可能な真の通ったブレない拘りと頑固な家づくりに立ち帰るときがきたとも言える

 

「今の若い人たちには木の良し悪しはわからない」

 

「あまり木にこだわりを持たない人が増えた」

 

「安ければいいのなら国産材の木は厳しい末路を辿る」

 

少し前は、業界内部の木材関係者は諦めモードていた

 

世界が認める「木曽檜」「木曽東濃檜」「長良杉」

 

品質の高いブランド木材でなくても素晴らしい国産材は多い

 

長野県なら「根羽杉」「木曽檜」

 

しっかりと間伐し、枝おろしをしながら毎年毎年手をかけ育てた国産材

 

今こそ、再び国内調達が可能な木で家を建てる時代がきている

 

四季を持つ日本の気候風土を考えたら日本の「杉」を中心に家づくりを

 

産直を愚直に諦めずに現地と手を組んで進めてきた国産材を愛する仲間たち

 

まさか、こんな形で注目されるようになるとは想像していなかった

 

現地の加工工場と話す

 

外材から国産材へと時代は動き忙しくなったね

 

しかし、現地の仲間は言う

 

量に限りがあるので忙しくなっても新規の取引はお断りしています

 

なぜなら、今までお付き合いしてきたお客さんに助けられてきた

 

だから、今こそ恩返しをしたいと思っている

 

最高の材を確保し、最高の品質の構造材をお届けしたい

 

だから、これからも長いお付き合いをしたいので新規は受け入れない

 

価格も努力して量も迷惑かけないように

 

我々が考えていることはシンプルでブレません

 

頼もしい信頼関係の仲間たちはこれからも国産材の産直活動に日本の住宅の構造材の未来をもう一度再構築していきたいと言う

 

それが、日本の山を守り、山の循環を取り戻し、国土保全につながる本当の明日を憂いて腹を据えて木を守り育てることにつながるのではないか

 

良い木をつくり育てる健全な林業を取り戻せるのではないか

 

家は、木の寿命と比例して長持ちすると先人達は言い伝えてきた

 

木を育てると言うことは3代に渡って手をかけていく意味

 

お金になるのはいつなのか?

 

それが不安ではなく山の未来や家の未来につながる社会づくりへ

 

もう少しで実現できる時代が来るのかもしれない

 

半導体もかつては日本のお家芸と言われた

 

しかし、また海外依存から国内製造に戻っている気がする

 

物価も上がってはいるが、海外の物価と比較したら日本はまだいい方なのかもしれない

 

国産木材の時代は、価値のある信念を持った形で蘇る気がしている

 

産直活動は「ファーストペンギン」に代表される流通革命かもしれない

 

国産材でつくる家づくり

 

平屋から考える家づくり「縁側家族」

 

日本人の日本人らしい暮らしのために何ができるのか?

 

そして、しなければならないのか?

 

使命感を失うことなく目先の稚拙なことに振り回されずに良い家を愚直につくる

 

それが我々が目指すべき家づくりだと思っている

 

姑息なことに振り回され出来上がった家が、本当に人が住むべき場所か?

 

私は、私たちは、私たち仲間は、日本の木を大切に人と人の絆を信じて良い家づくりに邁進する

 

改めてここ三年ほど振り回される中で気付かされた大切な家づくりの解答である気がする

 

そして、今家を作る人や家族、未来に家を持つ家族の皆さんにガッカリされない家づくりへの道を一歩一歩積み重ねていきたい

 

想いに従う家づくり

 

国産材バンザイ!

 

産地直送の国産材による家づくりに感謝

 

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