2018年6月29日
理想のバルコニーとは?
(10)インナーバルコニーの勧め(屋根付きバルコニー)
※ここで言うインナーバルコニーとは?=外壁の一部を凹ませてバルコニーとして設定する形状の物を言います。
間取りを検討されるとき2階にバルコニーを設けて欲しいと要望される事が多いのが実情です。
では、バルコニーが欲しいと思われる理由はなんでしょうか。
多くは、洗濯物を干すための場所とお答えになる方ばかりかと思います。
前にも書かせていただきましたが洗濯物を干す場所として便利なのは1階のどこかにあれば一番便利です。
お勧めは「1階のウッドデッキ」と書かせていただきました。
しかし、そのような場所を計画しない方も多いので、ご無理なお話と感じられたとすれば失礼しました。
さて、話は元に戻りますが、2階にバルコニーを設ける場合のポイントを勝手ながらお伝えします。
あくまでも私見なので誤解のないようにお願いします。
『インナーバルコニーにした方がよろしい』と言わせてください。
洗濯物を干し、家を留守にしたりする時、必ずお天気であればいいのですが、雨のおそれの日もあります。
本当に留守にしていいのか?今日は洗濯はやめよう!と迷われたりするかもしれません。
もし、屋根付きのインナーバルコニーだったらどうでしょうか。
多分、屋根付きでインナーバルコニーなら、台風が来ていない限り洗濯物を干して出かけてしまおうと思われるでしょう。
理想は、屋根付きインナーバルコニーを間取りに落とし込むことをお勧めします。
しかし、残念ながら雨が吹き込み多少洗濯物が湿っぽいという経験もあるかと思います。
その場合、洗濯物を取り込むスペースがあれば、雨の時など少し濡れてしまった洗濯物を室内で干すことができます。
お勧めの間取りは、インナーバルコニーの室内側に洗濯物を取り込むスペースを確保することが望ましいでしょう。
しかし、理想を追いすぎると家が大きくなりすぎますので本末転倒ということになりかねません。
予算の事も考えながら悪戯に家が大きくならないようコンパクト化の方向感を忘れないようにしてください。
備えあれば憂いなしではありますが、「予算重視」の原則を念頭に置き、家を大きくしないよう意識し、良い間取りづくりに奮闘することが望ましいと思います。
もう一つ、よくある誤解について付け加えさせてください。
バルコニーで優雅に椅子にもたれて夜景を眺めながらグラスを傾けるというような豊かな時間を過ごしたい方もいらっしゃると思います。
夢を打ち砕くような話で恐縮ですが、現実にはバルコニーをそういう場所として考え実践されている方は少ないようです。
現実的な話で恐縮ですが、バルコニーは洗濯物を干す場所と考えていただく方がよろしいと思います。
もし、それでもそんな時間をバルコニーで過ごしたいと考えられるのであれば、勿論どんどん活用していただいて構いません。
是非とも実践されてみてください。
ゆったりとした時間を外でまったりと過ごしたいのであれば、やはり屋根付きウッドデッキがお勧めですね。
手前味噌ですが、窪田建設のコンセプト住宅の中に①縁側家族「平屋日和」「小屋日和」②THE 3rd HOUSE「LIFE ROVER」「LIFE STAGE」があります。
どれも「平屋暮らし」を基礎とした考え方のオシャレでコンパクトな家です。
このシリーズには、縁側・ウッドデッキが標準で付けられています。
今回お話しした「洗濯物を干す」「ゆったりとした時間をすごす」「BQQをやる」「薪ストーブの薪を置く」「子供と遊ぶ」「ハンモックで昼寝」など、様々なライフスタイルシーンを想定したコンセプトハウスなのです。
もしご興味があるのならご一報ください。