2023年8月1日
普遍>流行=「北欧デザイナーズ家具」
流行
それは、人を「ワクワク」させるもの
その時代を象徴する世界観が人の心を魅了する
でも、最近感じるのは「コロナ禍社会」の到来による変化
スピード感
住宅業界のここ5年ほどの変化も凄まじかった
「ブルックリン」「インダストリアル」全盛期が5年前だったとすると
今、このデザイン系がどうなったのだろう
確かにコロナ禍到来前は、世の中全体が高揚していたように感じる
つまり、イケイケ系。
元気が出るインテリアといえばいいのでしょうか。
はたまた、趣味趣向色の強いインテリア。
ショップ?カフェ?趣味の世界?
しかし、コロナ禍社会到来で一変。
最近「ブルックリン」「インダストリアル」の単語を見なくなってきたし聞かなくなった。
その理由は?
コロナ禍社会が私たちに与えたものが大きすぎたのではないか。
家時間などという言葉をよく耳にした。
家にいる時間がコロナ禍社会の影響で増えた。
家にいる時間が充実していることが大事。
家で、テレワークもする暮らし。
NET FILIX ?amazon prime?TVer?
家でさまざまな映像を見る暮らし。
情報収集もYouTube、Instagram、TikTok、Facebook、LINEを使う家時間。
何よりご心地が良くないと家時間を有意義なものにできない。
素材も国産材の安全性が高いものに囲まれる暮らしの安心感。
変に癖が強すぎない環境。
そして、その先に大きな気づき。
流行に振り回されない暮らしを育む環境は、普遍というものがあれば落ち着くのではないか?
それは、どんな世界観なのか?
自問自答する中で見えてきたもの。
それは、かつて偉大な北欧家具をこの世に残し、そのデザインは何十年の時を超え人の暮らしに豊かさを運んでくれた。
そして、何十年の時を超えなお光り輝き色褪せない存在を思い出す。
これこそが、普遍の世界。
むしろ、時を超えられる存在がこの世にはある。
北欧の家具職人の魂が語りかける。
座り心地や家具という道具の本質的な意義を。
単にデザインが素晴らしいということではない。
その木という素材を重んじて、使う人の体の動きや長い時間使っても疲れない究極のデザイン。
これこそが、普遍的デザインと言えるのではないか?
流行など簡単に超越している北欧の巨匠が生み出した家具。
極限まで使いやすさを追求し、意味ない突起デザインを全て排除し極限のシンプルさを追求した使うことを目的としたデザイン。
この北欧家具という教本を目の前にして、流行などに左右される愚かさを紐解かなければならない気がします。
時代を超えて愛され尊とまれる存在を目指し、挑戦し続ける普遍のデザインこそが人の知恵や意味あるデザインではないかと立ち止まりデザインたる所以を見つめています。
私たちが住宅、住む場所、家族の巣箱に求めなければならないものは「理由はるデザイン」であり、「住むための環境」に向き合い続けなければならないと思っています。
私は、理由ある家づくりこそ北欧の名作と言われ続ける家具の精神や知恵を学ぶべきであり挑戦すべきだと思えてなりません。
それは、コロナ禍社会が私たちに問い、解答を求めているように思えてなりません。
いつの世も様々な時代を作り反省しあるべき道を探すように問いを与えているのかもしれません。
そして、その先に普遍とは何かに向き合わせているのかもしれません。
大きな家を作るべきだと考えた時代の意図。
大きな家を残したがために空き家問題へと発展したり、人口減により住まいの行方の軌道修正を示唆していたり・・・
目の前に起きている現象や課題や問題には、必ず私たちに多くを考える時であると告げているように感じます。
今、私たちは「小さな家」という次なる時代の暮らし方生き方を考えるように導いているように感じます。
断捨離、ミニマリスト、などという言葉も価値観の変化を意味しています。
大きいことがいいことだ?
本当にそうなの?
なぜ、小さいことはよくないの?
小さい方が、実はメリットが多いのではないでしょうか?
ラジカセが、今はデータだけで音楽が聴けます。
バブル時代の携帯電話のサイズもコンパクトになって、コンピュータ化され、持ち運びも簡単でなんでもできる道具になっています。
話が飛躍しました。
私は、北欧の家具職人が残してくれたヒントに多くの考え方のシフトチェンジのスイッチが隠されているのだと思えています。
デザインは、単なるデザインではない。
使う人にとっての極限に向き合って必然的に生まれたデザイン。
この世界観は、何より学ぶべき多くがある。
長くなってすいません。
『普遍デザイン』について少し掘り下げてみました。
私も、そんな家づくりを進めていきたいと考えて「縁側家族」「YOROKOBi」ブランドを進めていきたいと思います。
それこそが、人類の進化だと思うからです。