2023年5月22日
「マンション」 vs「 戸建て住宅」
前回は、戸建て住宅は将来「空き家」になる末路なのか?
検証してみました
今回は、前回触れた「マンション」と「戸建て住宅」の意味合いについて、もう少し検証してみたいと思います
なんと上田の中心商店街は、いつの間にかマンションが沢山建ち、新幹線の上田駅はあるが、一地方都市の住居が少ない商店街のど真ん中にマンションが建ち並び、いつの間にか街中を見上げるとマンションばかりの景色になっています
そんなに新幹線で東京に90分弱で行き来できる「上田駅」はあるが、田舎の一地方にそんなにマンションを幾つも建てても、誰が住むのか?
最初、上田住民はそんな意見ばかりが行き交っていました
売買価格を見ても、「土地」を買って「戸建て住宅」を建てる費用よりもはるかにお高い金額
しかも、住まいのサイズは20坪〜27坪くらいのコンパクトサイズ
戸建て住宅は、土地があって建物も30坪以上当たり前
なのに、なぜマンションを購入するの?
しかも、キャンセル待ちまでして??
上田の住人は買わないでしょ〜
え〜熟年世代は購入している人も少なくないの〜
上田の住人以外の方々が購入しているとか?
実は、マンション購入は、住むことだけが目的ではないからなのでしょう
いわゆる「投資目的」の要素もあるから
都会のマンションなどは、購入価格より高く売れる場合もある
利益が生まれてしまったりする
そう「住む場所の投資」なのか?
マンションの歴史は浅いので、60年前の古いマンションは?・・・・・
もしかしたら、解体して新しいマンションが建っているのかもしれない
それで採算が合うからでしょうか?大手不動産会社は古いマンションを解体し、新しいマンションをつくるようだ
多くの人は購入価格が高くても、売る時は買い手が必ずいる
高くてもマンションなら売買できる
つまり、マンションは売れる家という社会通念的考えが既に定着しているのだ
値段は、買う時より高く売れる場合もあると考えられたりもする
儲からなくても、そこそこの値段で売れると考える人は多いだろう
ではなぜ、売れるのか??
家のサイズは小さいのに?
自由設計で自分の好きな間取りや素材では無いのに?
内装の色や素材も選べないのに?
注文住宅と比較したら、自分の自由になる部分など全く無いのに?
間取りも特に個性的で凄いという訳でもないのに?
「戸建て注文住宅(土地+建物)」金額よりマンションの方が高額なのに?
設えも、グレードも一般的な戸建て住宅より低いかもしれないのに?
しかし、戸建て注文住宅と比較したら売れる確率が高い
需要と供給を考えるとマンションが有利
しつこい話になるが、金額について圧倒的に「戸建て注文住宅」を手に入れる方がリーズナブルなのに?
決定的な違いは、中古物件として買いたいと言う人が複数いる可能性が高いから
マンションを売る場合は、「0円」とはならない
その資産は流通すると誰も考える
投資しても無駄にならないと信じている
だから、売買できる価値がある
では、なぜ「戸建て注文住宅」の末路は資産価値も「0円」で、流通の可能性も低いのか?
いろんな考え方があるとは思います
でも、「流通」することを前提に考えてみたらどうなりますでしょうか?
「いやいや、注文住宅は流通するためにつくるものでは無いからね!?」
「そんなこと考えるのは、ムリムリ!」
でも、そう考えていたら「戸建て注文住宅」の末路は「0円」の世界から抜け出せないのでは?
「空き家問題」から抜け出せないのでは?
未来は絶望的・・・??
やはり「空き家」となり「解体して負の遺産」となるのか?
受け継がれる子供達には「相続破棄」を言い渡されるのか?
親の財産は、負の遺産なので要らないから財産放棄する!!
「空き家」は放置か?
単純に「戸建て注文住宅」は、自由に自分の考えや好みを思い切り入れ込みつくるもの
だから、人生で二度と無い自分や家族への投資なので自分の自由にしたい
そうしなければ、自分として納得いかない
せっかく生まれてきたので自分への投資という意思は曲げられない
そうでなければ後悔することになるかもしれない
だから、自由設計の注文住宅しか選択肢はない
そう、選択肢は『自由設計の戸建て注文住宅』の一択!
それは、誰も否定するものではありません
自由です
決断は、正解も不正解もない
その価値観を貫き通すことは大事だと思います
私がお伝えしたいのは、古くなった家は資産価値が「0円」むしろ「マイナス」「負の資産」となる末路
「空き家」から「解体」というストーリになっていく未来なのではないか?というお話
「自由設計の戸建て注文住宅」としての醍醐味には、価値がないのではなく価値大ありです
本来、自分や家族の家を持つ夢は大事です
かけがえないものです
否定したいわけがありません
しかし、その家は将来の買い手の立場で考えると、実に住みにくい家だったり、大きすぎたり、デザインが好みでなかったり、間取りが特殊過ぎて受け入れられなかったりするのかもしれません
『流通させる家』と『流通前提ではなく自分と家族の世界に一つの家』は、価値観の違いで受け止め方も変わります
マンションは、多くの人の好みを受け止められる普通の間取りだったりします
サイズも注文住宅からみたら小さいのですが、実はそれなりに多くの住み手に合うようにと考えられているものです
そして、自分が住んだ後に売買するときのことを考えてつくられています
住みやすく、売りやすいということが前提で考えつくられています
つまり、投資しても「0円」や「空き家」ならない可能性が高く、そこそこの価格で売買できる住まいという位置付けです
その、流通できる家という前提で比較すると、『「マンション」>「戸建て注文住宅」』で勝負ありですね
では、「戸建て住宅」の未来は「0円」から「空き家」となる物語しか無いのでしょうか?
「空き家」から「解体」して引き継ぐ側からしたら迷惑になってしまうのでしょうか?
地球から得た素材をゴミとして処分する未来でいいのでしょうか?
自分や自分の家族のことだけを考えるマイホームでいいのでしょうか?
次回は、その辺を深掘りしてみたいと思います。^^;