2023年5月12日
家という存在の未来は?
「家という存在は変わる」
私は、最近の住環境の行末を憂いています。
核家族化が進み、親世帯と子供世帯は同じ家に住まない方が多くなっています。
すると、親世帯は古い集落に住んでいたりします。
やがて、人生の終わりを迎え住んでいた家は「空家」となります。
この家を子が相続します。
しかし、住むことはありません。
放置されたり、うまく行けば家賃を得て貸すこともできるかもしれません。
しかし、古びた寒くて大きな家は現在の高性能住宅を求める人の目には「ごみ」としか映らないかも知れません。
新しい街は美しい家々が並ぶ場所。
しかし、古い街の景色はどうなっていくのか?
そこで、「住まい」を今後、どのような捉え考えていけばいいのでしょうか?
大変重要で日本の未来の姿を想像してみなければならない事です。
「空き家」にならない方法は?
「流通できる住まい」とはならないか?
「投資」として考えられる存在にはならないのか?
「住まい」は、自分の好きな発想で自分にだけマッチする家を建てることが多いです。
しかし、その先のことをどれだけ考えて建てるのでしょうか?
実は、多くの方々は先のことは考えていないのではないでしょうか?
核家族化が今後のサイクルとなっていくとすれば、空家が増大することは今後も避けられないかも知れません。
過去の家の間取りが自分たちに合わなかったように、未来の自分の家は未来の子世帯や中古住宅として購入したいという希望者に歓迎させるのでしょうか?
人口が減る日本。
重要で大切な「住まい」の未来を本気で考えていかなければ、未来の人たちに過去の人たちは愚かだったねとがっかりされたら辛い気がします。
そんな未来を考えた時に、家は自分や自分の家族のためだけ考えるのではない視点が必要な気がします。
一生、住宅ローンを払い続ける時代でいいのか?
もちろん、住宅ローン購入に際しては、特別な「団体信用生命保険」に加入すると、もしもの時に支払いをしなくていいと言うメリットもありますので必ずしもローン地獄でもしもの時最悪な事態を招くと言うことはありません。
そういった部分は置いておいて、単純に30年とか35年とか住宅ローン返済をすると言うことは精神的にも物質的にも負担感は大きいですね。
もちろん、支払い途中で売却できたとしたらローン返済は終了するかも知れません。
しかし、例外は考えないとすれば負担であることは確かです。
とはいえ、賃貸住宅に住んだとしても家賃は支払わなければならないので住むことはお金が必要になります。
私が勝手に「こんなのあればいいな?」と言う考えを記載してみます。
コンパクトな戸建て住宅が賃貸で存在すれば、住環境も担保されるので、家を購入しなくても借りたらいいと言う虫のいい話があったらいいですね。
家賃払うなら、環境のいい住まいに支払いたいです。
所有できるのなら、未来に販売して売りやすい住まいだとしたらどうでしょうか。
借りる立場と売る立場を考えた住まいを考える時代ではないでしょうか。
そもそも、マンションは一部投資目的です。
購入価格も高いが、売ることもできる。
忠、マンションの場合は時代によって上がったりもするし下がったりもする。
購入価格より上がればラッキーですね。
でも、タダにはなりません。
銀行に預金していても金利は雀の涙。
だったら住みながらの投資としてはマンションはありかも知れません。
また、小さな家を2棟建てて、1棟は貸す。
1棟は自分が住む。
2棟の住宅借入金額の半分で小さな家なら格安に住むことができる。
小さい家なら借入金額も少ない。
2棟分でかつての1棟分くらいの金額の借り入れなら、リスクヘッジできるかも・・・?
ここで、ポイントは『小さい』と言うことです。
購入してもよし、借りてもよし。
売ってよし、住んでよし。
こんな一見都合の良い話を煮詰めていくと家を購入する考え方が変わります。
ビジネスライクも念頭に置き、より良い住まいに身を置くことも大事ですね。
また、同一視基地を半分にして建てるもよし。
別荘代わりに遠隔地に「小さい家」を建て、それをかすもよし。
別荘的な場所は自然が豊富だったりするので土地購入価格も安価です。
投資しても負担感は少ないかも知れません。
そんなふうに住まいを今までのように自分や自分の家族の満足だけを追求するスタンスから未来の生き方へとすふとチェンジすると住まいのあり方が変わってくるやも知れません。
そんな視点で「住まい」を考えてみることも今後は重要なことだと感じています。
住まいに対する考え方や捉え方が変わる時代が来ると思います。
「空き家」とならない家づくり。
「流通」できる家づくり。
「借り」て住むこと前提の家づくり。
「収益」上げられる家づくり。
粗大ゴミとならない日本の家づくりを本気で考える時代です。
自分だけ自分の家族の今だけを考えた家づくりから、未来を考えた家づくり。
進めていきたいですね。