2022年7月19日
「オーダーハウス」と「プロダクトハウス」②
前回の「注文住宅」=「オーダーハウス」について誤解のないように念を押しておきたいと思います。
少し、乱暴ないい方だったと思いますが、分かりやすいように「時価のお寿司屋さん」と言う表現をしてしまいました。
今そんなお寿司やさん無いと思います(汗)
また、ブログを書くときに下書きなどもしないので誤字脱字や文が変だったりします。
勝手ながら、ご容赦ください。
もし、違和感を感じましたら陳謝いたします。
さて、本日は「プロダクトハウス(商品住宅)」についてお伝えしたいと思います。
窪田建設は、過去に「ノルウェーハウス」「ストーブハウス」「エコットシリーズ」などを考えて「プロダクトハウス」として世に誕生させてきました。
そして、基本的な家づくりの考え方として「HYYGEの理念」を掲げ、”いつまでも居心地のいい時間、空間の家を…”として『縁側家族ブランド』”平屋から考える家づくり”の考え方を軸として3シリーズ、6商品を自社開発してきました。
つまり、私が考える「プロダクトハウス」とは、基本理念に基づきテーマを明確にして、そこに住む方々がどんな方で、どのように暮らされるのが良いのか?
本気でそこを突き詰めたものが「プロダクトハウス」だと考えています。
その方々に、最良の住まいをと思い考え「プロダクト(商品)」します。
何度も何度も思い悩み、住む人、暮らす人の喜ぶ顔を思い浮かべながら考えます。
何度もダメ出しします。
とにかく時間をかけます。
「デザイン」には、やたら拘りを持ちます。
昔から「カッコ悪いデザインの家は創りたくない!」と思ってきました。
これは、価値観なので何をもってカッコ良いのか?悪いのか?
主観になります。
しかし、少なくても私の感性でジャッジしてきました。
大切なのは、出来上がった時の「デザイン」が最初から「こうなります」をお伝えすべきだと考えているからです。
「形」「素材感」などすごく大事だと思っています。
家の姿形という結果が見えていることは、不安がないし、好みも最初から明確なら「好き」「嫌い」が直ぐに判断できます。
見えない家を空想の中で作らない「見える化」「分かりやすさ化」は重要です。
また、「素材」も拘ります。
窪田建設は、今も「ノルウェーハウス」の思想は変わりません。
だから、床は「無垢の木」を使うべきだと考えています。
自然素材ですから冬は縮みます。
夏は、膨らみます。
表面コーティングされているわけではないので「傷」も付きます。
もし、そうなったら「ティッシュにお湯を含ませ、傷になった所にティッシュを載せます」すると「自然の持ち力が復元力」を示してくれるのです。
人間は動物です。
生き物です。
素足で暮らすなら「居心地」や「健康」は外せません。
今まで何十年と「無垢の木の床」をお薦めし、多くの方が共感して快適にお暮らしになっていらっしゃいます。
つまり、窪田建設の「◯◯の家」と言う「プロダクトハウス」は、仕様が決まっているのです。
長い間の住宅づくりの「経験」と「居心地」を重視した家作りを「プロダクトハウス」として明確化します。
「床は何にしますか?」
「いろんな選択肢をご用しています。」
とはならないのです。
最初からコンセプトにあった「素材」は、限られると考えているからです。
特に日本人が住む家であると言うこと、信州に住むと言うことを前提にしているからこそです。
それから「間取り」は、『縁側家族シリーズ』の場合、「ベースプラン」をスタートラインに据えて、そのプランをアレンジして行く手法をとっています。
なぜなら、「0」から間取りを考えるということは一見いいことのように思われますが、何をどのように考えたらいいのかわかる方などいません。
例えば、インターネットで検索し間取りを探すでしょう。
しかし、サイズ感やデザインなどわからないので大きすぎる間取りを参考にしてしまったりします。
金額も膨れ上がったり、もっと良いサイズ感の間取りを導き出せるのに遠回りをして迷路に迷い込んでしまうことがよくあります。
最初から、家族構成や人数や想定する購入金額などわからないまま悩んでもいい結果に辿り着けるのか分かりません。
つまり、基本となるものがないからです。
その点、縁側家族「プロダクトハウス」は、スタートラインの間取りである「ベースプラン」があります。
それを足したり引いたりしていくと意外に分かりやすく金額も横目に進めることができます。
簡単だからいいのではなく、分かりやすいからいいのです。
しかも、過去に施行した同タイプの施工例もあります。
事前にCGで分かりやすく臨場感あふれる形で作りたい「プロダクトハウス」を立体的に見ることができます。
分かりやすく結果もある程度わかることは、失敗しないことに繋がります。
先ほども触れましたが、何度も何度も考え書き直しをして、これならお勧めできる家だ!とプロが思えるものに仕上がります。
しかも、最初から欲しいものを前提にアレンジを加えるのですから完成度は高いはずです。
実は、「プロダクトハウス」はこういうものだ!という定義はありません。
ですから、考え方やご準備する資料やルールには幅があります。
開発者の考え方があることも事実です。
私たちは、だからこそ大事にすべきは「普遍」であることを念頭に置いています。
時代と共に家は進化してきました。
しかし、「あ〜昔こういうの流行ったよなぁ〜」という家は、宜しくないと思っています。
北欧の巨匠がデザインした「有名な家具」は、もうお亡くなりになられていても、いまだに皆さんに憧れられる存在です。
無駄なものは、全て削ぎ落としたデザインです。
逆に言えば、必要なもの使いやすい形や素材感など考え尽くされ使いやすいようにと考えられたものをデザイン化しているからだと言われることもあります。
私も、共感するその一人です。
つまり、良いデザインは「普遍」という考え方を前提に作られているからだと思います。
どの時代も越えられるものがあるのです。
また、「間取り」についても長く住むわけですから機能性やお掃除のことや収納の場所やサイズ感が大事です。
それだけでなく、平面で見る間取りだけで判断することも危険です。
空間にも身を置いて「居心地」を見極めることが大事です。
「プロダクトハウス」のモデルハウスやお客様の家を見学する機会があれば、事前に体験して五感で判断することもできます。
「プロダクトハウス」は、そんな存在であるべきだと窪田建設は考えています。
そして、地に足のついた考え方に基づき開発されたものは自画自賛になりますが、素晴らしいと思います。
是非とも一度、自分は「オーダーハウス派」なのか「プロダクトハウス派」なのか考えてみてください。
正解は、ありません。
自分にとって何が正解なのか?
今回は、窪田建設が考え開発してきた「縁側家族」というシリーズの「プロダクトハウス」についてお伝えいたしました。
何かの参考になれば幸いです。