近年では、特に最接近して近点から前後1時間以内に満月または新月を迎えることを「エクストリーム・スーパームーン」 (Extreme Supermoon) 、あるいは「エクストラ・スーパームーン」 (Extra Supermoon) と呼ぶ場合があり、このような満月はおよそ18年に1度の割合で観測できる(1950年以降では、1955年、1974年、1992年、2011年、2014年が該当する)。なお、2016年のスーパームーンでは月と地球の距離が68年ぶりに最接近する(35万6511kmの距離まで月と地球が最接近した約2時間半後に満月を迎える)が、前述の近点から前後1時間以内という「エクストリーム・スーパームーン」の条件には該当しない。
一方、スーパームーンという用語は天文学界では用いられず、代わりに”perigee-syzygy”(近点惑星直列)や”perigee full/new moon”(近点満月/新月)という言葉が使われている。「近点」は、月が軌道中で地球に最接近する点であり、「惑星直列」は、地球と月と太陽が一列に配置した状態で、満月及び新月の度ごとに生じる。従って、スーパームーンは、上記2つの組み合わせとみなせるが、毎回完全に一致する訳ではない。