2016年10月25日
平均寿命と健康寿命
最近、とある研修会で『平均寿命』ー『健康寿命』=理想の健康
この事実を知った。
長野県は、男女共日本では平均寿命1位。
しかし、健康寿命は男性が6位、女性が17位。
素晴らしい結果であるのでいいと考えるか?はたまた、健康寿命も男女共1位にならないとと考えるかが重要な気がします。
この差が、例えば入院している期間と考えた場合に残念で悲しいことだと思えるからです。
健康な状態で長生きできることこそが重要ですね。
全国平均ですと男性は平均寿命と健康寿命の差が9.13歳。
女性は12.68歳。
この差が入院しているか医者通いであった場合と考えると苦しい期間が長いほど辛いですよね。
原因が特定できるわけではないと思いますが、大きな要因の一つとして『ヒートショック』が挙げられます。
理由は、お風呂で亡くなってしまうケースが多いらしいということです。
家の中での寒暖の差によるものです。
また、冬の寒さを感じる体感温度というものも無視できません。
私自身、この研修で経験したので本当にびっくりしました。
①断熱材の一切入っていない部屋
②断熱材の入っている部屋
どちらも同じ温度でした。
長時間それぞれの部屋にいると違いが顕著でした。
①は、温度計は変わらないのですが体が寒くなるのを感じたからです。
他の実験装置でも体感しました。
5度の冷蔵庫に①コンクリート板②鉄板③合板④無垢板 を長時間入れておき、一斉に机の上に置いて手のひらでそれぞれを触るというもの。当然それぞれは同じ表面温度である。しかし、実際に手で触れると①②は氷に触れているような感触であった。しかし、③はそれほどではなく、④は、全く冷たく感じない。つまり、寒さは環境条件を整えただけでは不十分で、どんな素材で環境を作るかが重要であることがわかったのです。
今、省エネ住宅とかゼロエネルギー住宅の実現を目指そうと言ってはいるが、大事なことは、健康で長生きできる健康寿命を確保できる環境の家を作ることであり、そういう環境で人生を送ること。
省エネ性能の優れた木の家に住むことこそが、大切なのだと思います。
平均寿命と変更寿命の差を限りなく『0』にできる住まいづくりを目指す会社にならないといけないと感じます。
本当にいい経験をいたしました。
良い家とは、健康寿命を確保できる家である。
そんな方程式が何より重要な気がします。
私たちが目指してきた家は、どうやら省エネ性能が高く、無垢の木を使ってつくる家であったと再確認できる良い機会に恵まれました。
感謝とともに心あたらに良い家づくりを目指していきたいと思います。
長期優良住宅仕様の家づくりをこれからも推進していきたいと思います。
窪田秀徳