HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2017年6月21日

『地球民家 “MIRAI”』杉の家

窪田建設(株)のコンセプト住宅「FOUND JAPAN 地球民家」には2階建「今」と平屋「未来」の2タイプがあります。

平屋建ての「未来」の構造は、すべて国産材「杉」を使用します。

国産材は、外材と違い運賃が安価です。

確かに材料は外材より高価ではありますが、国内運賃のみなのでその分はコストダウンになります。

「杉」は、ヒノキや松などと比べますと色合いが違います。

同じ白木といいますが、柱や梁に使う構造材の多くは赤みのある黒みがあります。

 

 

業界では「玄人好み」という表現を使いますが、落ち着いた大人の雰囲気を表現したいのであれば「杉」は最適といえるでしょう。

地球民家「未来」には国産材の「杉」を使うことが前提となっています。

あすみ住宅研究会という団体としてのポリシーが込められた材料です。

産地直送の材料を使いつくる家を企業理念とした住宅会社や工務店が募っている団体だから、ここは外せないという考え方なのです。

しかも「平屋」という住まいの最高峰と言われてきた住みやすい家の代名詞が「平屋」であるとすると家の雰囲気も確かに重要です。

その雰囲気を演出するのが国産材の「杉」ということになるのでしょう。

「平屋」+「国産材の杉」=落ち着いた雰囲気を醸し出す家。

こんな方程式が思い浮かんできます。

 

 

本当に本当に「平屋ブーム」と一過性のイメージがありますが、本質的には「平屋」が王道で2階建てが最近の家のイメージなのです。

それは、分譲地に建てることから敷地面積を有効活用しようという意味合いからでもあります。

でも、本来なら都会の狭小地に立てるのであれば仕方ありませんが、ならば「平屋」を建てた方が断然過ごしやすいですね。

また、日本人の造形の「美」が世界から評価されることも大切にしなければならないと考えます。

文化に裏打ちされた造形こそが「美」なのです。

必要のない飾りはそぎ落とし、必要な要素だけを形にする日本人の合理的な思考と美意識こそが世界に誇れるものだと思います。

地球民家「未来」は、平屋であることと国産材を構造に使用することと日本文化を「美」として表現することをテーマとしています。

しかも、素材は「無垢の木」を使用すること。

新たしくて古い家。小さくて豊かな家。日本文化を表現する家。

何か特別なようですが、元来日本の家は四季を快適に過ごすための知恵が詰まった家を意味していますから”FOUND JAPAN 地球民家”の基本的精神には、このような思考が形に落とし込まれているのは必然というほかありません。

本当に必要なものを取り入れ、本当は必要ないものは削ぎ落とす思考。

それが、地球民家”未来”に託した家づくりという「解」なのです。

 

 

『平屋』とは何を我々に問うているのか?

みんなで立ち止まって考えてみることも重要なことだと思います。

 

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