2025年11月20日
2027年、家づくりの新時代へ
〜上田・佐久(東北信エリア)で本当に「価値ある家」を建てるために〜
2027年から、住宅の省エネ基準は「GX ZEH(グリーントランスフォーメーションZEH)」へと進化します。
国は「脱炭素社会」へ向け、住宅性能をさらに高める政策を打ち出しています。
しかし、これから家を建てる方にとって一番大切なのは、
「どの基準を選ぶか」よりも、“どの家が自分にとって最も価値を生むか”ということです。
上田・佐久など東北信エリアのような寒冷地で家を建てる場合、
単に“基準をクリアする”だけでは、快適さも経済性も将来価値も得られません。
ここでは、2027年以降の家づくりにおける3つの選択肢を整理し、
「認定長期優良住宅」がなぜ最も合理的で価値ある選択になるのかをお伝えします。
① GX ZEH住宅:国の新しい旗印、でも“費用不透明”が課題
GX ZEHは、断熱性能・省エネ性能を大幅に引き上げ、
太陽光発電・蓄電池・HEMS(エネルギー管理システム)の導入が必須となる新基準です。
▶ メリット
- 光熱費削減・再エネ自給が可能
- 国からの補助金(最大160万円前後)が見込まれる
- 住宅ローン減税の対象となる
▶ デメリット
- 導入コストが不明確(蓄電池・HEMSなどで+200〜300万円)
- 地域によっては補助金効果が小さい(寒冷地は特に不利)
- 設備メンテナンス・交換コストが将来的に発生
特に上田・佐久・軽井沢のような「3地域」は、
断熱材や窓性能にコストがかかるため、
GX ZEH対応を完全に行うと従来より400〜500万円?程度の増額が予想されます。
補助金が160万円一律(暖かい地域も寒い地域も補助金は一律)では、とても補いきれません。
つまり、「制度対応型の家づくり」に偏ると、費用負担ばかり増えて、本質的な暮らしの豊かさに繋がらない大きなリスクがあります。
② 建築基準法クリア住宅:最低限の安心、だが将来価値は低い
建築基準法を満たしている住宅は「法律的に安全」ですが、
長期的な視点では“性能的な最低ライン”です。
▶ メリット
- 費用が最も安い(同規模で300万円〜600万円?安い)
- 手続きや申請がシンプル
▶ デメリット
- 省エネ・断熱性能が不十分
- 住宅ローン減税の対象から外れるケースが多い
- 将来的に「非対応住宅」となり、資産価値が下がる
つまり、「今だけ安い家」です。
2030年以降の中古住宅市場では、「性能が可視化」され、
省エネ・長期優良の住宅しか流通しない時代になります。
③ 認定長期優良住宅:費用対効果・資産性・快適性の“バランス型”
認定長期優良住宅は、「長く良い状態で住み続けられる家」を国が認定する制度です。
性能・耐震・維持管理・劣化対策などが明確に定義されています。
▶ メリット
- ZEH並みの高性能住宅が標準化できる
- 補助金(最大100万円程度)+住宅ローン減税の優遇あり
- 固定資産税の減額、登録免許税の軽減など税制優遇
- 中古流通市場で高評価(資産価値が維持されやすい)
▶ デメリット
- 申請・審査手続きがやや煩雑
- 建築コストは一般住宅より+150〜250万円?程度
しかし、GX ZEHのように設備コストが読めない不安はなく、
“構造と性能”という普遍的価値に投資する家です。
また、「0円ソーラー」を併用することで、実質的にZEH並みの光熱費削減が実現できます。
しかも蓄電池(将来もっと高性能で価格も下降線を辿る開発が進んでいると聞きます)を「後付け」できる柔軟性もあるため、初期費用を抑えながらGX ZEH水準の暮らしが可能になります。
💰 費用比較(100㎡住宅・概算)例
| 種類 | 概算建築費 | 補助金・優遇 | 実質負担額 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| GX ZEH住宅 | 約3,600万円 | 約160万円 | 約3,440万円 | 設備コスト高・補助金一律 |
| 長期優良住宅 | 約3,100万円 | 約100万円+税優遇 | 約2,950万円 | 高性能・長期資産価値 |
| 基準法クリア住宅 | 約2,800万円 | ほぼなし | 約2,800万円 | 初期安いが将来リスク |
長期優良住宅は、GX ZEHよりも初期コストを抑えつつ、資産価値・補助金・減税メリットを総合的に得られる選択肢になる可能性を踏めています。
結論:今、選ぶべきは「認定長期優良 × 0円ソーラー」の賢い組み合わせ
GX ZEHは「理想」ではありますが、現時点では“費用と制度が整っていない理想”であり、消費者の費用負担や補助金制度が不公平で未成熟な制度の可能性が高いと思います。
一方、認定長期優良住宅+0円ソーラーは、
・建築コストを抑えながら、
・ZEH同等のエネルギー性能を確保し、
・税制優遇・資産価値も担保できる、
極めてバランスの良い現実的な選択です。
上田・佐久(東北新エリア)のように冬の厳しい地域では、「設備よりも建物本体の性能(断熱・気密・耐久性)」が家の価値を決めます。
流通できる家・住み継がれる家を目指すなら、認定長期優良住宅が最適解です。
(まとめ)
家づくりとは、基準を追いかけることではなく、
家族の未来を守る「価値の選択」です。GX ZEHという時代の変化だけに踊らされない、
流行に流されない、確かな性能と価値を持ち、いつまでも愛され継承される家を建てましょう。私たちは「長期優良 × HYGGE設計 × 0円ソーラー」で、
上田・佐久(東北新エリア)の気候に最も適した、「住み継がれる家」をご提案していこうと考えています。新しい制度や地域性に対する補助金などの不公正が是正された暁には、さらなる高みを目指してご案内していこうと思います。