HEAD BLOG代表 窪田のブログ
2025年10月27日
完成見学会?モデルハウス見学?
1. どちらを先に見るべきか?
▶ 結論:完成見学会 → モデルハウス の順番が理想です。
| 項目 | 完成見学会 | モデルハウス |
|---|---|---|
| 見られるもの | 実際に施主が建てた「リアルサイズの家」 | 会社が魅せたい「理想と技術の集大成」 |
| メリット | 現実的な予算感・生活感・使い勝手が分かる | デザイン力・提案力・性能が確認できる |
| デメリット | 1回限り・タイミング次第で内容が限定的 | 実際の暮らしとのギャップがある場合も |
| 順序の意味 | 「実際の暮らし」から入る | 「理想と技術」で比較検討する |
最初に「完成見学会」で“生活のリアル”を体感し、
その後に「モデルハウス」で“理想と会社の思想”を確認すると、
営業トークに左右されず、自分軸で判断できるようになります。
2. 見学時の5つの観点
①【建物そのもの】
- 断熱・気密・換気・構造など基本性能を確認。
→ 「なぜこの断熱材なのか?」「気密測定は実施していますか?」 - 無垢材・塗り壁など素材の質感と経年変化も要チェック。
②【会社の考え方】
- 「どんな価値観で家をつくっているか?」を質問。
→ 「この会社が大切にしている家づくりの理念は?」 - 見学会の設えや案内姿勢からも、お客様への誠実さが伝わります。
③【インテリア・空間演出】
- 照明・家具・カーテンなど“暮らしの雰囲気づくり”を見る。
- 家具やディスプレイのセンスが、設計担当者の感性を表します。
→ 「自分の好みと波長が合うか?」を直感で判断。
④【得意な住宅づくりの方向性】
- 会社ごとに得意分野は違う。
→ 平屋が得意? 二世帯? 狭小? 高性能? 北欧テイスト? - 「過去にどんな家を多く建てていますか?」で実績を把握。
⑤【人(スタッフ)の対応】
- 説明が丁寧か? 質問に的確に答えるか? 押し売りしないか?
→ 信頼できる会社は“暮らしの提案”をしてくれます。
3. 「失敗しない見学会」のコツ(7つ)
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| ① 目的を明確に | 何を知りたいか(間取り?性能?デザイン?)を事前に整理。 |
| ② 写真より体感 | 広さ・光・空気感など、五感で感じる。 |
| ③ 動線を歩いて確認 | 家事動線・収納動線・回遊性を体で体感。 |
| ④ 音と温度を感じる | 断熱・気密・遮音の「静けさ」「温度差」を体感。 |
| ⑤ 家具配置を想像 | 家具を置いた時の広さ感覚をイメージ。 |
| ⑥ 会社の理念を質問 | 「この会社が考える“良い家”とは?」を聞く。 |
| ⑦ 比較の視点を持つ | 1社だけでなく、複数社を比較して違いを整理。 |
4. よくある失敗と回避法
| 失敗例 | 回避法 |
|---|---|
| その場のデザインだけで判断 | まず「暮らしやすさ」と「性能」で見る |
| 営業トークをうのみにする | 自分の質問リストを事前に作って持参 |
| モデルハウスの豪華仕様に惑わされる | 「これが標準仕様ですか?」と確認 |
| 見学中に受け身になる | 気になる箇所は必ず質問して記録する |
5. 持参すると良い「質問チェックリスト」例
| 質問内容 | 得たい答え・目的 |
|---|---|
| なぜこの断熱仕様なのか? | 性能・コストバランスの考え方 |
| 構造計算はどの程度実施しているか? | 安全性の根拠 |
| 標準仕様とオプションの境界は? | 見積もりの透明性 |
| 家づくりで一番大切にしていることは? | 会社の理念の核心 |
| 実際に住んでいる方の声は? | 住後の満足度確認 |
6. まとめ:「建物を見に行く」のではなく「思想を感じに行く」
見学会の本質は、“商品比較”ではなく“理念比較”です。
どんな暮らしを提案しているか?
どんな想いで建てているか?
それを五感で感じ取り、自分の価値観に一番近い会社を見つけることが、家づくり成功への第一歩です。
顔を見て 声を聞いて 理念を聞いて
見学会にいくことで、情報収集だけでは見えてこない世界を感じ取ることが重要です。
大きさや質感やデザインを直に確認できるのが見学会です。
どんなスタッフがどんな情熱を持って家づくりをしているのかに触れることも行動しなければ摘めないことですね。