HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2025年7月28日

ロックが教えてくれた、生きる力

今回は、少し自分のことを書いてみたいと思います。

私がブレずに家づくりを突き詰めてきた根幹がここにあります。
実は、7/23の朝のニュースを目にしショックを受けたことがあります。それは、私が注視してきたロックミュージシャン「オジー・オズボーン」が死去したというニュースでした。享年76歳。あまりにも早い人生でした。いつも話題には事欠かないイギリスのバンド「ブラックサバス」のボーカリスト。脱退し独立して数々の魅力的なギターリストとバンドを組んで話題をいつもかっさらってきたような悪魔の使者として君臨してきた個性的なボーカリストでした。そんな追悼とロックの素晴らしさや私の若かりし日の思い出や私のベースに生き続ける思い。ロックが教えてくれた教訓のようなお話を書いてみたいと思います。興味がなければパスしていただいて結構です。恥ずかしいので・・・でも・・・


大学に入学したその日、私は迷わず軽音楽同好会の部室の扉を叩きました。
大学に行く理由は、本音で言えばたったひとつ。「バンドがやりたい」——それだけ?だった部分もあります。
扉の向こうでは、まるで少女漫画の1ページのような、キラキラした先輩たちが真剣な顔で音を鳴らしていて、私は一瞬で心を奪われました。
同じようにバンドをやりたくて集まってきた新入生もいて、すぐに打ち解け、気づけば“仲間”になっていました。

当時の私はまだ、ロックの意味なんて深く考えていませんでした。
けれど、ブリティッシュロックに染まった人間だけが共有できる、あの独特の世界観が、そこには確かに存在していたのです。
話の合う人は限られていて、それがむしろ心地よくて。偏屈だけど何かに夢中な“変人”たちの集まり——それが私にとっての軽音楽同好会でした。

部室にほとんど顔を出さないバンドもいれば、ライブのときだけ現れる不思議なバンドもいたり。
でも、スタジオに毎日のように集まり、アドリブでセッションした仲良しの先輩や仲間と過ごした時間は、今でも宝物のような思い出です。

2年生の頃には、本当に気の合う仲間たちとバンドを組み、毎日がただただ「楽しい」記憶でいっぱいでした。

私のヒーローは、リッチー・ブラックモア
ブリティッシュロックの代名詞のような存在の「Deep Purple」から「Rainbow」へ——時代を超えてもなお心を震わせるギタープレイとサウンド。
その対極にいたのが、私的には、ジミー・ペイジ
「Led Zeppelin」の音楽は、ミステリアスで大人っぽくて、上手いのか下手なのかわからない部分もあったけれど、そのサウンドや曲やアレンジなど“音の魔法”に横目で見ていた感覚でしたがど真ん中で実は酔いしれていました。

ロックの世界には、言葉では説明しきれない魅力があります。
だからこそ、誰にでも伝わるものではない。
でも、だからこそ夢中になれたのだと思います。

私は演奏が特別上手だったわけではありません。
ライブで音がズレたり、音が出なくなったことも数えきれないほどあります。
でも、それでも**「気持ちいい」瞬間**がそこにありました。
あれは間違いなく、生きている実感そのものでした。

昨年、BILY JPEL、QUEEN、JOURNEYが次々に来日し、私は東京ドームや武道館に夜な夜な足を運びました。
あの頃聴いていた曲たちが、今も変わらず胸を熱くしてくれるからです。
音楽って、時間を超えて生き続けるものなんだと、改めて感じました。

個性は揃いのボーカリスト
ビリー・ジョエル、フレディ・マーキュリー、ジョー・ペリー、ロバート・プラント、イアン・ギラン、デヴィッド・カヴァーデイル、ロニー・ジェイムス・ディオ…。
彼らの声には魂が宿り、個性あふれるギターの音色には、人生そのものが込められていました。


独自の世界を持っているギターリスト
リッチー・ブラックモア、ジミー・ペイジ、ニール・ショーン、ブライアン・メイ、ヴァーンヘイレン…。


彼らはみんな、「自分の世界」を持ったミュージシャンたちでした。

ロックに浸った大学時代。


そして今、私は住宅の仕事を23歳からしています。
不思議なことに、この仕事もバンド活動とどこか似ているのです。

一つの「曲(住まい)」を仲間とつくり、アイデアを出し合い、「アレンジ(設計)」を加え、「演奏(提案・施工)」する。
そして完成した住まいを、お客様が目を輝かせながらご見学される姿を見たとき、まるでステージで拍手をもらったような気持ちになります。

目指すのは、ビートルズのように、どの時代にも愛される住まいです。そして、個性とポリシーと「0」から「1」を作ること。住み継がれる住文化活動をすることで全ての人の幸せにする道を作ること。CMや映画に使われるビートルズの名曲たちや演奏や歌のようにいつも時代も生活の一部として伝え続ける「普遍性」の価値の教えは本当に目指すべきものだと信じています。

好きなものを信じて、ブレずに生きる。
そうすれば、出会う出来事すべてが、いつか“意味”を持ち始める。
私はそう信じています。

私の「核」はロックでした。
きっと誰にでも、人生や仕事の“栄養”になるものがあるはずです。
それは一見、遠回りに見えるかもしれません。
でも、人生のどこかで、きっと**自分を支える「糧」**になるのです。

「好きなこと」に正直に、夢中になって生きる。
そして、「好きなこと」を通じて人とつながる。
それこそが、幸せな生き方なのかもしれません。

ちょっとカッコつけて書いてしまったかもしれませんが、現実は試行錯誤、挫折だらけだったことばかりでしたが…
「二兎を追うものは一兎をも得ず」なんて言葉もありますが、私の場合はまず、**「好きこそものの上手なれ」**が出発点だったと思っています。

大学時代は、「好きこそ」の時間ばかりで単位をたくさん落としました(笑)。
何ごとも、限度とスケジュール管理は大切です。

登場したミュージシャンの名前を知らない方も多いかもしれませんが、雰囲気だけでも感じ取っていただけたらうれしいです。

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