2025年7月15日
旅のカタチが変わった今、私たち建築会社ができること
〜「宿泊の未来」をつくる建築という仕事〜
今日は「宿泊のカタチ」の劇的な変化と、私たち建築業が今そこにどう向き合い、何を提供すべきかについてお話させていただきます。
◆コロナ禍が変えた「宿泊」の常識
かつて旅行といえば、「泊まりたい観光地の近くでビジネスホテルか旅館を探す」というのが一般的でした。
しかし、コロナ禍を経験した今、その常識が大きく揺らぎました。
「人との接触を避けたい」
「家族やグループだけで過ごしたい」
「自炊ができる自由なスタイルがいい」
こうしたニーズに応える形で、
- 一棟貸しの宿泊施設
- 無人チェックイン・アウト可能なスマート宿
- 自炊可能なキッチン付きコテージ
- 民泊型の戸建て宿泊施設
など、“暮らすように泊まる宿”が急速に増え、支持されています。
◆「選ばれる宿」には理由がある
なぜこれらの宿が人気なのでしょうか?
- 価格の高騰:ホテルや旅館の宿泊費は年々高くなっています。
- 人手不足:多くの宿泊業が人材不足でサービス提供に限界があります。
- インバウンドの増加:海外からの旅行者は日本を深く知るために長期滞在し、拠点を決めて“点”でなく“面”で旅する傾向があります。
- 予約から宿泊まで無人で完結:予約→決済→鍵の受け取りまでスマートに完結できる“無人宿”の利便性は大きな魅力です。
これらの変化により、「暮らしの延長線上で旅をする」時代が本格化しています。
◆私たちは、旅の「器(うつわ)」をつくる会社です
私たちは建築のプロフェッショナルとして、
こうした宿泊スタイルの進化をしっかりと受け止めています。
- 無人運営を前提とした動線設計
- セルフチェックイン・スマートロックの導入設計
- キッチンや洗濯機など“暮らし設備”の快適な導入
- 長期滞在に対応する収納やプライベート空間の確保
- 立地を活かした景観設計やコンパクトでも豊かな空間設計
これらを踏まえた「宿泊する建築」を、私たちは日々研究しご提案します。
◆ただ泊まるだけではない。「体験」を設計する
「どこに泊まるか」は、「何を体験するか」と直結しています。
宿泊施設とは、言い換えれば“その地域を体験するための入口”です。
例えば——
・信州の自然に寄り添った縁側のある一棟貸し
・地元の旬の食材を自炊で味わえるキッチン付きの平屋宿
・地域の木を使った、木の香りあふれるコテージ
・ワーケーション対応の静かな森の中のワーキングロッジ
「建物そのものが旅の価値になる」
そんな時代が、すでに始まっています。
◆これからの宿泊施設を考えている皆様へ
私たちは、「建てる」ことだけが目的ではありません。
「選ばれ続ける宿」「宿泊される方に愛される建物」をともに考え、ともに創るパートナーでありたいと思っています。
これから宿泊施設を新築・リノベーションしたい方へ。
宿泊業に新たに参入されたい方へ。
遊休地や空き家を活用したい方へ。
ぜひ一度、私たちにご相談ください。
宿泊される人にも、運営する人にも、そして地域にも喜ばれる建築を、私たちはご提案いたします。
◆未来の旅を、未来の建築で。
旅のスタイルが変わるとき、建築のあり方も変わるべきです。
私たちは、その変化を“本質”から捉え、設計・施工・運用の視点を持ち、「宿泊施設の未来」を建築で応援してまいります。
旅する人の笑顔が増え、
地域が元気になり、
空き家が価値ある宿へと生まれ変わる未来へ。
私たちは、建築を通して、新しい旅の形を支えてまいります。
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お読みいただきありがとうございました。
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