2025年6月23日
小さな家、大きな豊かさ
「縁側家族」と「YOROKOBi」に見る、居心地のいい家とは
今日は、私たちが手がける小さな家づくり――その根底にある「居心地のよさ」について、少しお話ししてみたいと思います。
■ 居心地の良さとは「関係の濃さ」
居心地がいい家とは何か?
それは決して「大きくて設備が整っている家」ではありません。
むしろ、広すぎる家に住んでいるのに、家族がバラバラに過ごしていたり、会話が減っていたりすれば、そこに「豊かさ」は感じにくいかもしれません。
私たちが考える居心地のよさとは、「人と人の関係が自然と育まれる空間」に宿るもの。
子どもが縁側で本を読み、キッチンからは親の気配が感じられる。
そんな“暮らしのつながり”が見える住まいにこそ、本当の居心地があると信じています。
それは、私たちが提案する「縁側家族」や「YOROKOBiの家」に込めた想いそのものでもあります。
■ 縁側から生まれる、家族の風景
縁側とは、日本の暮らしの知恵そのものです。
室内と外をゆるやかにつなぎ、内でも外でもない“中間領域”をつくる。
そこに腰をかけて季節の移ろいを感じたり、近所の人と立ち話をしたり、家族がなんとなく集う場所になる。
縁側には“目的のない時間”が流れています。
でも、その「なんでもない時間」こそ、家族にとって一番贅沢な時間ではないでしょうか。
YOROKOBiブランドでは、現代版の“縁側的な空間”を大切にしています。
ウッドデッキや小さな土間、開放的なリビングの窓辺など、人が自然に集まり、心がほどける場所を意識的につくることで、家族の距離を心地よく保てる設計をしています。
■ 小さな家だからこそ、得られる幸せ
YOROKOBiの家は、大きくはありません。
でも、その小ささが生む“ちょうどよさ”には、計り知れない価値があります。
- 目が届く
子どもがどこにいるかすぐにわかり、声も届く。
リビング学習をしている横で、親がコーヒーを飲みながら本を読む。そんな自然な共存が生まれます。 - 使わない部屋がない
空間すべてが日々使われているという充実感があります。
「持て余す部屋がない」ことは、暮らしをシンプルにし、無駄なストレスやコストを減らします。 - 自然との距離が近い
コンパクトだからこそ、家全体に光や風を取り込みやすい。
窓の外に広がる庭や景色が、暮らしの一部になります。
■ どんな家族にフィットするのか?
「縁側家族」やYOROKOBiの暮らしは、どんな家族に向いているのでしょうか?
いくつかのケースをご紹介します。
- 子育て中の若い家族
家のどこにいてもお互いの気配を感じる空間は、安心感を与えます。
おもちゃが多少散らかっても許される柔らかさが、日常の幸せを支えます。 - ミニマル志向の夫婦二人暮らし
モノより時間と心のゆとりを重視したい。
そんな価値観を持ったご夫婦には、身の丈に合ったちょうどいい空間が最適です。 - 地方への移住を考える世帯
都市の喧騒から離れ、自然と共にある暮らしを求める人にとって、コンパクトで管理しやすく、かつデザイン性の高い家は最良の選択肢です。
■ 家が家族を育てる
家族は、家という「器」によって育まれます。
毎日の食卓、子どもの寝顔、季節のイベント。
そのすべてが、住まいの空気に影響されていると言っても過言ではありません。
YOROKOBiの家では、そうした日々の“風景”を美しく切り取れるような空間設計を心がけています。
それは写真に残すような特別な瞬間ではなく、「当たり前の中にある豊かさ」に光を当てること。
居心地のいい家とは、つまり「家族が自分らしく生きられる舞台」のことなのです。
■ まとめ:大切なのは「住まい方の哲学」
最後にお伝えしたいのは、居心地の良さとは設計や素材の話だけではなく、「どう暮らしたいか」という哲学に根ざすということ。
私たちは、YOROKOBiという家を通して、「ちょうどいい家」「余白のある家」「人が主役の家」を提案しています。
縁側のようにゆるやかに外とつながり、家族が自然体で過ごせる住まい。
それが、これからの時代に求められる“本当に居心地のいい家”ではないでしょうか。
あなたも、そんな家族の風景を描いてみませんか?