HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2025年5月8日

「どんな家に住みたいか?」より先に考えたいこと。

家づくりを始めるとき、多くの方がまず「どんな家に住みたいか?」とイメージを膨らませるかもしれません。でも本当に最初に考えるべきなのは、「お金」のこと。たとえば住宅ローンは、人生を左右するほどの大きな選択です。予算の目安を知ることで、家づくり全体の計画がグッと現実的になります。

その上で、「どこに住みたいか」「どんな暮らしをしたいか」を考えてみてください。ただ、「どんな暮らし?」と言われても、すぐに明確な答えが出る人は少ないもの。そんなときは、情報収集から始めてみましょう。

InstagramやTikTokには、暮らしやインテリアのヒントがたくさんあります。カテゴリー検索やハッシュタグで気になるテーマを探すと、自分の「好き」が少しずつ見えてくるはず。ただし、時には全く関係のない情報も出てきますが、そこは気にせず流してOKです。

重要なのは、流行に「流されすぎない」こと。お店のようにおしゃれなインテリアでも、5年10年経つと「なんだか落ち着かない…」となることも。そこで大事にしたいのが「普遍性」です。長く暮らす家だからこそ、流行よりも「居心地」や「落ち着き」が大切です。

また、家族と共に年齢を重ねていくことを考えると、子どもっぽさや装飾過多なデザインより、シンプルな空間の方が心地よく感じられるかもしれません。私の考えですが、少し「大人っぽさ」を意識することで、より落ち着いた暮らしが実現できると思います。

そのために意識したいのが「しつらえ(設え)」です。家のデザインをシンプルに仕上げた上で、置くもの・飾るものに一貫性を持たせること。たとえば「北欧」「ジャパン」「アメリカン」「カントリー」など、テイストの方向性を決めておくと、家全体に統一感が生まれます。

最近では「JAPANDI(ジャパンディ)」といって、日本の美意識と北欧デザインを融合させたスタイルも人気です。海外のサイトやSNSからも、暮らしのヒントはたくさん得られます。「タイニーハウス」のような、小さな家の工夫も学びが多いです。

「しつらえ」は、いわば家づくりの“ゴール”。どんな空間で、どんな暮らしを送りたいか。その着地点を見定めておくことで、途中で迷いにくくなり、理想の住まいに近づけます。

家づくりを長年見てきた中で感じるのは、流行の変化の速さです。けれど、本当に大切なのは「自分の軸」。誰かが良いと言ったから…ではなく、「自分はどう思うか?」「自分が本当にしたい暮らしは?」と、心の声に耳を傾けてみてください。

情報を集めて、自分の軸を見つける。そこから家づくりのパートナーや会社を探していく。そうすることで、きっと後悔しない家づくりができます。

あなたの未来が、豊かであたたかな住まいから始まりますように。

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