HEAD BLOG代表 窪田のブログ
2025年4月22日
郊外に暮らす?中心街に暮らす?
多くの人が家を建てるときに悩む「環境 vs. 立地(利便性)」の問題でについて触れてみたいと思います。そして、将来の資産価値や活用(賃貸・売却)も含めると、戦略的な判断が必要でもあります。それぞれのケースを多角的に整理してみましょう。
🏡 ケース①:郊外の自然豊かでおおらかな環境に、小さくても魅力的な家を建てる場合
メリット
- 子育て環境が良好:自然や広さ、おおらかな人間関係は、子どもにとっても親にとっても心理的に安心。
- 土地が比較的安価:土地にかかるコストが低く、建物にこだわれる(=理想のデザインや素材を実現できる)。
- ご近所付き合いが穏やか・温かい可能性:過干渉でないが、助け合いの文化がある地域も多い。
- 将来的に「田舎暮らし」や「二拠点居住」ニーズとマッチしやすく、貸しやすい可能性:特にミニマルでおしゃれな家にしておけば「民泊・週末住宅・テレワーク拠点」として活用可。
- 維持費が比較的安価:固定資産税や周辺の生活コストも都市部より抑えられる。
デメリット
- 利便性が下がる:車が必須、病院や塾・習い事などは遠い場合も。
- 子どもが大きくなった時の通学・進学の不便さ:高校・大学進学時に交通の便がネックになる可能性あり。
- 将来的に売却しにくい可能性もある(特に過疎地に近い場合):需要が限定的なエリアだと価格が付きにくい。
🏙 ケース②:利便性の高い都市近郊に土地を買ってローコスト住宅を建てる場合
メリット
- 生活が圧倒的に便利:買い物・通勤・通学・医療すべて近い。車がなくても成り立つ生活。
- 資産価値が落ちにくい:駅近や人気エリアであれば、土地の価値が維持されやすい。
- 将来的な賃貸・売却がしやすい:単身・家族・高齢者など、多様なニーズに対応しやすい。
- 学習塾や進学の選択肢が豊富:教育熱心な家庭には有利。
デメリット
- 土地価格が高い:土地に予算を取られ、建物はローコストに抑えざるを得ない(=満足度が下がる可能性)。
- 人間関係が希薄/トラブルも多い場合あり:隣人関係がドライで孤立しやすい。騒音などの問題も。
- 学校環境が「詰め込み・競争型」の場合も:のびのび育てたい人には不向き。
- 建物の価値は10年〜20年で下がる:特にローコスト住宅はリセール時に評価されにくい。
💡 将来的な「貸す・売る」可能性を含めた総合的視点で見ると…
観点 | 郊外・自然豊かな場所 | 都市近郊・利便性重視 |
---|---|---|
子育て環境 | ◎ | △ |
生活の利便性 | △ | ◎ |
土地価格 | ◎ | △ |
建物の満足度 | ◎(建物に予算を回せる) | △(妥協しやすい) |
リセール価値 | △〜○(物件のデザイン次第) | ○〜◎(立地による) |
賃貸活用 | ○(民泊や二拠点利用向き) | ◎(賃貸需要が安定) |
維持管理コスト | ○ | △ |
🔑 結論:価値観+戦略次第で「どちらもアリ」
郊外型が向いている人
- 自然の中でのびのび子育てしたい
- 家のデザインにこだわりたい
- 二拠点居住・貸別荘的運用も視野にある
- 家を「使って楽しみ、後で価値として売る」という発想がある(=コンセプト住宅)
➡「YOROKOBi」などのように、小さく魅力的な家を建てて、価値のあるライフスタイルとして提供・活用する戦略が有効。
都市型が向いている人
- 通勤・通学・生活利便性を重視
- 将来の「貸す・売る」における流動性を第一に考える
- 住まいへのこだわりより、資産としての安定性を優先したい
➡ ローコストでも立地重視の家は、将来の出口(売却・賃貸)を見据える上では現実的。