HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2024年10月11日

省エネ基準適合義務化

省エネ基準適合義務化 省エネ基準適合義務化は、2025年からすべての新築住宅が「省エネ基準」(住宅の断熱性能やエネルギー消費効率に関する基準)に適合することが法的に義務化されるというものです。これにより、日本国内で建設されるすべての新築住宅は、次の基準を満たさなければなりません: • 断熱性能の強化:外壁、屋根、窓などにおいて、高い断熱性能を持つ素材を使用し、室内外の温度差を最小限に抑える必要があります。 • 一次エネルギー消費量の削減:暖房、冷房、照明、給湯などに関するエネルギー消費量を一定の水準以下に抑える設計が求められます。これには、断熱性の向上だけでなく、エネルギー効率の高い設備(高効率な空調システム、LED照明、太陽光発電など)の導入が必要になります。 これまで、省エネ基準は一定規模以上の建物に対してのみ義務化されており、戸建住宅など小規模建築物には適用されていませんでした。しかし、気候変動対策やエネルギー消費削減の重要性が高まる中で、住宅分野にも省エネ化の義務が拡大されることになりました。 具体的な対応としては: • 断熱材や窓の改良:断熱性能を満たすため、厚い断熱材や高断熱窓(複層ガラスやLow-Eガラスなど)の採用が不可欠となります。 • エネルギー効率の高い設備の導入:家庭内で使用するエネルギーを削減するため、エネルギー効率の高い設備やシステムの導入が求められます。 • 設計コストの上昇:これらの要件を満たすため、建材のコストが上昇し、設計・施工の手間も増えるため、トータルの建築コストが上がる可能性があります。 省エネ基準適合義務化は、日本が掲げるカーボンニュートラル目標や、建築物からのエネルギー消費量削減を達成するための重要な施策です。しかし、一方で施工会社や建築士、そして最終的には消費者にとって、コストや手間が増大する課題も存在します。

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