HEAD BLOG代表 窪田のブログ
2024年8月27日
昭和と住宅
最近、「昭和ブーム」などと言われたり、TV番組も昭和と現在を掛け合わせたような番組や元アイドルが登場する番組が放映され出したりと不思議な気がします。
私は、ロックをやってた人間なので自分が聞き惚れていた音楽などもブームだったり、レコードのジャケットが若者に人気があったり「ザ・昭和」がブームになっている感覚があります。
そこで、なぜ?と住宅に関連づけて検証してみました。
今、何を求めて「昭和」に関心が寄せられているのでしょうか?
昭和ブームと住宅が関連付けられる理由
- 懐かしさへの回帰: 昭和は高度経済成長期やバブル経済といった日本が大きく変化した時代であり、多くの人にとって青春時代や家族との思い出が詰まった時代です。そのような懐かしさへの回帰が、昭和レトロな雰囲気の住宅に対する関心につながっています。
- 安定性と安心感: 昭和の住宅は、木造建築が中心で、自然素材が多く使われていました。現代の住宅に比べて、温かみがあり、どこか懐かしい雰囲気を持つことから、安定性や安心感を求める人々に人気があります。また、バブル経済期に建てられたような派手なデザインではなく、シンプルで飽きのこないデザインであることも魅力の一つです。
- DIYやリノベーションの流行: 昭和の住宅は、間取りや設備が現代の住宅と異なるため、DIYやリノベーションによって自分好みの空間に作り替える楽しみがあります。また、古い建物を再生することで、環境にも優しいという側面も注目されています。
- コミュニティの重視: 昭和の住宅は、地域とのつながりが深く、近所の人との交流が盛んでした。現代では核家族化が進み、地域とのつながりが薄れてきている中で、昭和のような温かいコミュニティを再生したいというニーズが高まっています。
具体的に、昭和ブームが住宅にどのような影響を与えているか
- 昭和レトロなデザインの住宅が増加: 外壁の色や建具、照明器具など、昭和の住宅をイメージさせるデザインを取り入れた住宅が増えています。
- 古民家をリノベーションした住宅の増加: 古民家を再生し、現代の生活スタイルに合わせた住宅にリノベーションするケースが増えています。
- 自然素材を使った住宅の増加: 木材や土壁など、自然素材を使った住宅が人気を集めています。
- コミュニティスペースを設けた住宅の増加: 共働きの世帯が増加する中で、近所の人と交流できるようなコミュニティスペースを設けた住宅が増えています。
まとめ
昭和ブームは、単なる懐古趣味にとどまらず、現代の住宅に求められる多様な価値観を反映した現象と言えるでしょう。
今後も、昭和の住宅から学ぶべき点は多く、現代の住宅のあり方を見直す上で重要なキーワードの一つとなることが期待されます。
世界で最先端と表されるインテリア「ジャパンディ」も和の魅力を生活に取り込むと美しいと思われているようです。
器や植物などシンプルなインテリアに「和」をさりげなく置く価値が高く評価される時代になっています。
日本文化に誇りを持って世界に飛び出していくべきなのかもですね。