HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2023年8月30日

国産材を産直で住宅を建てる意義は?

国産材の産直材で住宅を建てるメリットは、大きく分けて環境メリット、流通メリット、そして住むメリットの3つが挙げられます。

### 環境メリット

国産材は、日本の森林から伐採された木材です。日本の森林は、約7割が人工林であり、国産材の多くは、持続可能な森林管理のもとで育てられています。そのため、国産材の使用は、森林の保全や地球温暖化の防止につながります。

具体的には、国産材の使用によって、以下の環境メリットが期待できます。

* 森林の保全:国産材の使用は、森林の伐採量を抑え、森林の保全につながります。

* 地球温暖化の防止:国産材は、二酸化炭素を吸収して育つため、使用することで二酸化炭素の排出量を削減できます。

* 生物多様性の保全:森林は、多くの生物のすみかとなっています。国産材の使用は、森林の保全を通じて生物多様性の保全にもつながります。

### 流通メリット

国産材は、日本の森林から直接、住宅メーカーや工務店に運ばれるため、輸入材に比べて輸送コストが安く、CO2排出量も抑えられます。また、輸入材は、輸送中にシロアリなどの害虫や病害虫の被害を受けるリスクがありますが、国産材はそのようなリスクが低いため、品質が安定しています。

### 住むメリット

国産材は、調湿性や断熱性に優れているため、住み心地が良く、省エネにもつながります。また、木材には、抗菌作用や消臭作用があり、室内の空気をきれいに保つ効果も期待できます。

具体的には、国産材の使用によって、以下の住むメリットが期待できます。

* 調湿性:木材は、湿気を吸収したり放出したりすることで、室内の湿度を一定に保つことができます。そのため、夏は湿気による不快感を軽減し、冬は乾燥による喉の痛みや肌の乾燥を防ぐことができます。

* 断熱性:木材は、空気の層が空気層を通しにくいため、断熱性に優れています。そのため、夏は室内の熱を逃がしにくく、冬は室内の熱を逃がしにくいため、冷暖房の効率が上がります。

* 省エネ:調湿性と断熱性の向上により、冷暖房の使用量が減るため、省エネにつながります。

* 快適性:木材は、温かみのある質感や香りがあり、住む人の心身に安らぎを与えます。

* 健康性:木材には、抗菌作用や消臭作用があり、室内の空気をきれいに保つ効果が期待できます。

このように、国産材の産直材で住宅を建てることは、環境に優しく、住む人にとってもメリットの多い選択肢と言えます。

もう一つ、家の構造材は国産材といえば「杉」「赤松」「栂」「檜」「あすなろ」など使われてきましたが、量的な観点からは「杉」が主流となります。

しかし、「杉」の成長に向く地域と向かない地域もあります。

理想的なのは、地元の木で建てられればいいのですが、品質のいい国産材で建てたいと工務店もお施主さんも望みます。精神論だけではことは済みません。

そこで、長野県の「杉」を使うなら同じ値段でもっと品質のいい「杉」で建てたいと考えるのが高みを目指す人の考え方です。

よって、地域材の建てる!というより「国産材で建てる」というスタンスを取った方が良いと考えます。

日本の環境を山を良い家を作るという考えを大切にしていきたいと思います。

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