2022年8月1日
「水」と「命」=「利水編」
「信頼」つまり人との関わりの幸せについて書きました。
人生観のようなものです。
個人差もあります。
あくまでも私が感じている感覚です。
さて、テーマはガラッと変わります。
私は大学の時に「水」と「人」との関わりについて学びました。
「水」は、古より生命を維持する根幹となるものと学びました。
「水」は、2つの側面を持っています。
「利水」「治水」です。
「利水」とは、人は水を使うという視点で捉えた考え方です。
例えば、かつて文明が今より劣る時代、生活しやすい環境は、水の近くに暮らすことでした。
生活用水という観点で水は何より重要だったのです。
よって大きな川から水を引き込みました。
この小川は、飲み水、野菜などを洗う水、洗濯する水、料理をする水、田んぼへの水。
これを「生活水」と捉えています。
安定した水の確保こそが命を長らえるためのポイントでした。
実は、言葉にすると難しさを感じないかも知れません。
しかし、水の少ない時、川が氾濫する時、水の量を安定的に人間の都合の良い状態にすることは並大抵のことではありません。
水の量をコントロールできる技術が求められます。
長い年月かけて研究され知恵が重なり、それが高い技術を生み修練され人は生きてきたのです。
この小河川(用水=農業用)に近くに家を構えたりしていました。
「水」と「暮らし」は、一体のものだったのです。
文化や文明も「川」の近くで生まれ育ってきたというのが人の暮らしの歴史です。
今のように様々な道具や技術があったわけではありません。
また、水争いという歴史も人の歴史でもあります。
村と村に水を不公平のない量を分ける必要がありました。
今もなお田に水を引く量に関して神経質になります。
上流が有利だったりすると下流側は不平不満を言うでしょう。
技術のない時代に水の分量を分配する技術は、命に直結していたので真剣に進められたのだと思います。
それだけ「水」は、人にとって重要だったのです。
今、当たり前だと思われていることが、長い長い歴史の中で積み重ねられてきた「技術」「考え」の上にあるのです。
これは、感謝でしかありません。
先人の知恵に今の便利な暮らしが成り立っているのです。
このことを忘れないようにしつつ、人の知恵の素晴らしさは凄いことです。
次回は。「治水」について書きたいと思います。
「利水」に対して「治水」とは・・・・・
ヒント。
地球温暖化により気候変動は人に何をもたらすのか?
そして、安心して暮らすための基本的な理解もしておきたいと思います。