HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2021年2月27日

間取りと家のサイズ

家づくり

 

奥が深い世界です

 

これがいい

 

これでいい

 

一文字違うだけです

 

「が」と「で」

 

前者は自らの意思によって選択する積極性を感じます

 

しかし、後者は妥協によって選択するいわば消極的と言えるのでしょうか

 

 

 

少し角度の違う話をします

 

家の大きさについて

 

ご要望をお聞きしたりお家の希望サイズをお聞きしたときに

 

先入観が皆さんあります

 

たとえば40坪の平屋の家を建てたいと言われたとします

 

3LDKがいい〜

 

収納は玄関にキッチンに各部屋にもとご要望が出ます

 

寝室、子供部屋2つとLDKがほしい(3LDK)

 

この要望を満たすのはきっと35坪〜40坪くらいだろう

 

そういった耳から入ってきた既存概念のような情報で間取りと家のサイズを見めてしまっているのです

 

そして、性能は高く金額は安くとご要望されたりします。

 

しかし、先入観や既存の認識が本当に真実であると言えるのでしょうか?

 

最近、みなさんが気づかれていることの一つに広すぎの家は敬遠する傾向です

 

広いとお掃除が大変

 

移動もめんどくさい

 

部屋数も将来使わなくなるものなら要らない

 

そうです

 

非常に賢い考え方と言えます

 

広くすれば・・・

 

部屋数を多くすれば・・・

 

そう

 

予算が確実に上昇するのです

 

理想を掲げるのが悪いと言いたいわけですありません

 

しっかり間取りを考え

 

既存の概念を跳ね除け

 

必要十分な現実の暮らしを突き詰めるのです

 

すると家のサイズはコンパクトになる可能性が高くなります

 

意味なく広い家にはならない可能性があります

 

更に自問自答して本当に欲しいものは?

 

そのサイズは?

 

追求していくと必要十分であると思える空間が見えてきます

 

色々な工夫も考えられます

 

すると結果として質の高い間取りの家がコンパクト化されていきます

 

価格も性能も納得行くレベルになります

 

そこまで追求すると「これでいい」「これがいい」の「差」が埋まっていくはずです

 

私も最近ある間取りと外観と暮らし方を総合的にジャッジしてみる規格住宅に出会いました

 

このサイズでこんなに素晴らしい家が考えられるのか・・・

 

その時「これがいい」「これでいいじゃないか」

 

素晴らしい

 

究極のコンパクトな住宅でありながらデザイン性もよく周囲の環境も配慮されている

 

完成度が高い

 

イジるところがない

 

なぜそう思ったのかといいますと・・・

 

実は、イジってみたのですよ

 

そしてら弊害があらゆるところに出てしまったのです

 

何度も何度も考えてみました

 

そして、ある考えでイジった間取りが完璧だと思ったのですが時間を置くと最初の間取りが良いのではと思い直したのです

 

そして、間取りではなく細かに暮らしのイメージを落とし込むと最初の間取りが磨きがかかりどんどん良くなっていきました

 

つまり、究極の間取りは根本的にイジらない方が良い

 

意外と誰にとってもベストな間取りはコンパクト化すればするほど1つに絞られるのだということがわかりました

 

そうです

 

身を持ってわかったのです

 

つまり、凄い間取りは様々な角度から暮らしの様々なシーンを思い描いていくと1つに修練られるということがわかったのです

 

色々できます

 

たしかにできます

 

しかし本当に

 

真に

 

優れた間取りは1つに修練していくのです

 

何かをイジるとどこかに弊害が生まれたり悪戯に家が大きくなります

 

予算が増えます

 

そこまでしてまでやることでしょうか?

 

良い間取りは1つに修練されると言いました

 

もう一つの理由は、今だけを考えていない間取りだからでもあるのです

 

「今」、「少し先」、「もっと先」

 

家族の成長を大前提に考えてある間取りだからすごいのです

 

今だけのことを考えても先に行くと住みにくい不便さを感じてしまう家になってしまったり

 

冷静に朝のシーン

 

昼のシーン

 

夜のシーン

 

お休みの日の時間帯による様々なシーンを思い浮かべます

 

未来のことは頭ではわかっても現実はわかりません

 

わかったつもり・・・です

 

客観的に考えないとシーンの映像が出てこないかもしれません

 

最近の私の経験からお伝えしてみました

 

家族4人(夫婦+子供2人=家族)

 

玄関にシューズクロークがあるだけでなく、手洗い場所も設置されている

 

シューズクローク内には棚がいくつもあり、ハンガーパイプもベビーカーを置く場所もある

 

工夫された壁にはフックが自由につけられて便利

 

キッチン横には限られたスペースではあるがパントリーがあり、その中に掃除機も格納できるよう配慮されている

 

主寝室にはウォークインクロゼットがあって、夫婦の日常の服を中心に様々なものもある程度収納できる

 

子供部屋は小さいが色々な工夫がなされていて、狭くても普通の子供部屋以上に物や服など格納でき勉強机もベッドもある

 

将来子供が家を旅立っていっても自由な個室として

 

または、収納部屋として転換できる

 

屋根付きのウッドデッキは平屋でありながら死角が生まれ目隠し効果も配慮されている

 

外観デザインはシンプルであるが個性的でカフェを思わせる魅力がある

 

こんな条件を抑えながら「21.5坪」で十分と感じる家がある

 

素晴らしい間取りと言える

 

イジるところがない

 

イジったら悪くなる間取り

 

40坪の平屋?

 

本当に必要なのだろうか・・・

 

そう思わされる間取りに遭遇した

 

間取りとサイズ感

 

重要ではあるが想像以上に突き詰めた間取りの凄さに感動を覚えた

 

そして、既存の概念の不甲斐なさも同時に感じた

 

「これがいい?」

 

「これでいい?」

 

果たしてベストな間取りはいくつも存在するのか?

 

それとも突き詰めると1つになるのか?

 

永遠のテーマかも知れないが、

 

もしかしたら答えは前から出ているのかもしれない

 

・・・・・

 

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