2020年10月6日
産直はじめてから・・・
気がつけば、時が経つのは早いもの。
平成17年。
15年前に窪田建設に対して「ひのき」産直の「認定書」を頂き今日まで顔の見える材料で家づくりを進めてきている。
品質は、現地で気の目利きのプロによって選定され、製材。
構造材の加工も現地でいつも同じ加工場の熟練のプロ達が加工してくれる。
その後、建築現場に直接運んでくれる。
産直活動は、安心した環境で安心した人が直接建築現場に届けてくれるしくみ。
コロナ禍により外材は、いっ時輸入の行末が危ぶまれたように感じた。
国産材に注目が集まったのは事実だろう。
そうなると需要と供給が心配になるのは普通の感覚。
しかし、産直活動をしてきたことのメリットを感じた。
現地に問い合わせれば、新鮮な生の情報を聞ける。
ありがたい。
『縁側家族』日和シリーズは、国産材の杉を使用することが原則。
勿論、産直によるもの。
安心だ。
中には、木曽東濃檜で建てたいという要望も何件かあった。
「良い家は、良い山がつくる」
そんな本を我らのかいは過去に出版した。
地味なイメージなのかもしれない。
でも、真実だ。
良い木は、基本的に良い山からしか育たない。
というより、育てることができない。
枝を何年にも渡って落としてきた。
本当に手間のかかる作業を親子3代に渡って行わないと建築資材として使える状態にならない。
正に気を抜くことができないのが林業。
間伐しながら木に光を当てるように環境を整えないといけない。
本当に木一本が貴重なものと言える。
最近は、植樹しても鹿に食べられてしまい育たない。
過酷な事態になっている。
家づくりは、この現実から逃避できない。
家づくりの背景とはそんなもの。
私たちは、これからも産直活動を進めながら良い家を追求
していこうと思う。
地味なことだけれど大切なこと。
日和シリーズは、国産材を産直で建築現場に運ぶことを前提とした家づくりに拘っていきたい。