2019年11月28日
L+AND+Z=LANDZ 開発秘話!
開発秘話
実は、二階建ての商品について検討していました。
まずは、ベースプランを・・・
設計のTは、何度も何度も私のオーダーを受けて描いてくれました。
開発チームを結成する前に「たたき台」となる資料を作成します。
しかし、今回ばかりは「コンセプト」、「イノベーション」、「デザイン」が見えてこない。
<屋根勾配がこの時は 5/10 です。>
設計のTも自身でも納得いくものが出来ずにイライラしていました。
実は、思いの外「平屋系」に関心が寄せられ資料請求も多いので二階建ての声が掴みきれないという状況でした。
ふと頭を休めるために雑談で営業からの声を思い出してみました。
平屋暮らしに関心はある。
しかし、踏み切れない何かがある。
<屋根勾配がこの時は 5/10 です。>
もちろん、要望を間取りに反映すると通常の分譲地サイズに治らない。
でも、平屋暮らしを強く希望する人は後を絶たない。
では、平屋に要望の多い事柄を詰め、二階に持っていってもいい要素を洗い出したのです。
・1階での暮らしは便利。
・まずは階層ではなく要望を整理。
・外で使うもの(タイヤ・アウトドア用品・スノボ・プールや浮き輪・・・)収納。
・シューズクローク(ベビーカーや傘、コート、ジャケット、長靴、靴の箱・・・)。
・1階に寝室(足腰が効かなくなる事や老後も想定・・・)
・1階の寝室に収納。
・LDKはオープンに。
・キッチンにはキッチンパントリー(たっぷり収納)。
・キッチン周辺にユーテリティー(アイロン掛けや主婦の場所)。
・柔軟にアレンジできるベースプラン(間取り)。
・土間対応。
・ウォークインクロゼットを広くできる要素。
・薪ストーブも対応可能な間取り。
するとできたら1階に必要な要素が見えてきたのです。
逆に2階でもいいという要素も見えてきました。
それは、子供部屋。
考えてみれば、子供は足腰丈夫で身軽です。
成長します。
家を離れる事も充分に考えられます。
もちろん、離れても帰ってきて過ごすこともあります。
もしかしたら結婚して泊まりに来るときに使うかもしれません。
通常は、洗濯物は2階のバルコニーでという家が殆どです。
でも、1階で選択して2階にわざわざ持ち上げるのも大変です。
むしろ屋根付きのウッドデッキがあれば、洗濯物を運ぶのも楽です。
洗濯物を干しっぱなしで仕事に行くときに屋根があるので少し安心です。
でも、家の外に干して行くのなら完全に安心ではありません。
せっかく選択物を干したのに留守のときに雨が降って台無しに・・・
であれば、家の中に干せたらいい訳です。
もしかしたら2階の通常のバルコニーではなくインナーバルコニーなら雨に濡れる事はありませんので完全に安心です。
今までの固定概念や常識と思っていた考えや間取りに大きくメスを入れてみると色々な発見があります。
「理想」「従来固定化された考えの間取りにメス」
そうして雑談を繰り返していくうちにT設計士がヒラメいたぁ〜・・・
そうなると、その場でノートに間取りを一気に書き出したのです。
そう。
スイッチが入った!!
実は、ベースプランで大事なのは汎用性を受け入れられるものでないと意味がないという考え方です。。
一見、なんてことないと思われるかもしれませんが、実はベースプランが一番大事なんです。
そして、アレンジ対応が可能なベースプランじゃないと意味がありません。
ベースプランの段階でアレンジがどれだけ対応可能なのか?
その後に吟味します。
もちろん、ボツ!× も・・・
その繰り返しを行って玄関位置を移動しても基本的に間取りのメリットは変わらない。
そうやってベースプランを作り上げていきます。
「たくさんのプランからお選びください。」
この手法は、セレクトハウスと通称呼ばれています。
しかし、希望の要素を組み込めないケースが殆どです。
なぜなら、その間取りは完結してしまっているからです。
気に入らなければ違うプランから選ぶという手法になっているからなのです。
私たちは、もっと規格住宅は優れたものじゃなきゃ意味がないと心底思っています。
それには、ベースプランが優れたものでなければならないのです。
懐が深い可能性がいっぱい詰まっていなければならないと思っています。
まるで、注文住宅のような自由度の高さを持っている家。
でも、構造を弱くしたり価格が極端にアップとなったり、デザインが壊れてしまったり・・・・
これは、規格住宅の良さを壊してしまいます。
だから、一定のルールを持たないといけないと考えています。
そして、魅力的で自分らしさを反映できる家。
独自性のある家。
家族を幸せにできる要素が詰まった家。
そんな事をたくさん考えて”トライ”&”エラー”を繰り返し、新企画住宅『LANDZ』を作り上げたというのが裏事情なんです。
二階建て住宅の規格住宅を考えていたら「平屋」+「2階建」=『LANDZ』が出来上がったというわけです。
もしかしたら、理想の家は『LANDZ』なのかもしれません。
<屋根勾配がこの時は 5/10 です。>
誤解されては困りますので二階建て規格住宅を断念したわけではありません。
実は、二階建て住宅の新企画も着々と進んでいます。
こちらの「コンセプト」「イノベーション」もユニークですよ。
改めてご案内する日がくると思いますが、そのときまで封印しておきます。