2019年7月25日
広島の夜はこだわりを学ぶ。
広島の橋本建設さんがつくる注文住宅は、腕のいい大工さんがつくる本格的な注文住宅です。
150年の歴史が頑固さと柔軟さとを柔軟に受け止めてこだわりが強い会社というイメージをもっていました。
それは、家を見ればわかります。
確かな技術に裏打ちされた家づくりをしてきたからこそ150年愛され続けてきたわけです。
その会社が新しい分野に挑戦するために「平屋モデルハウス」をつくりました。
家も様々。
価格だけでは判断できない奥深きもの。
その検証をすべきということで橋本社長に連れて行っていただいた人気のビール立ち飲み屋さん。
「(株)重富酒店」
ここは、小さな立ち飲み屋さん。
しかし、現地に着くと凄い長蛇の列ができるお店だったのです。
特別なビールなの?
そうではない。
では、なぜこれほど人が並ぶのか?
私たちも整理券を受け取ると持ち時間約60分とか?
蒸し暑い広島の夕方。
長野県人で湿度にめっぽう弱い私には60分並び続ける根性はない。
ということで、ホテルにチェックイン。
ゆっくりと店の前に行くと、まだ人が並んでる。
60分以上の待ち時間。
そして、やっと番号が呼ばれ3人ずつ店の中に。
仲間たちは更に待つことに。
そして、橋本社長のノウハウを実践。
1杯目は普通にオーダー。
その時に2杯目をオーダーする。
「3度づみ」とオーダー。
理由は、この3度づみは時間が必要。
待ち時間が更に必要になる。
だからだ。
そして、この2杯の生ビールを飲み比べてびっくり。
別の飲み物かと思うほど凄い違いが・・・如実。
2杯目のクリーミーさはつみ方でここまで違ってしまう。
ソムリエに聞いてみた。
なんでこんなに同じビールなのに違うのか?
サーバーを2種類使っているという。
ひとつは現代のもの。
もうひとつは昭和のタイプ。
泡を作るのは昭和のタイプ。
この空気の混ざりぐらいが味を変えるのだという。
家づくりも、一言で「家」と言っても、作り方によって別物になる。
作り手の考えや思いによって味わいは変わる。
作り手のこだわりが人に伝わる。
その味は、手間と知恵と工夫と必要な時間と吟味された相応しい道具とその使い方。
本当に勉強になった。
橋本社長さんありがとう。
広島駅から珍しい路面電車で「銀山町(かなやまちょう)」で下車。
そこから徒歩3分ほど。
そこにあった小さな何の変哲もない立ち飲み生ビールやさん。
この後は、おこのみ焼きで住宅談義が遅くまで続きました。
外も暑いが人も暑い。
いい夜をありがとう。