2018年6月30日
人生をまるごと包み込む家づくり
(11)生涯快適住宅のすすめ
①幼児期の子育て
②小学校から高校までの子育て
③家を巣立ったときの暮らし
④熟年暮らし
多くの方は、結婚し、子供が生まれ、幼児期の子育て時代があり、小学校から高校までの子育て時代があります。
そして、子供が進学や就職のために家を出て暮らす時代があります。
親の立場からすれば子供見守り時代とでもいうのでしょうか。
その後は、子供が家に戻る場合もあれば、そのまま転勤や結婚で一緒に暮らすことがなくなります。
そして、夫婦二人の生活になっていきます。
この展開を「家物語」に置き換えると、家づくりをどうすればいいのか?
非常に悩んでしまうでしょう。
これから家を建てようと考えたときに、どんな家にすればいいのか答えが出ない悩みの心境になってしまいます。
家族の成長過程は、「家族の人生スゴロク」と言ってもいいのかもしれません。
「人生ゲーム」と言ってもいいかもしれません。
さて、私も前々から家族の成長過程にジャストフィットできる「家づくり」はできないものかと悩んできました。
答えは簡単ではありません。
なぜなら、家族の成長のどのステップをメインに間取りを考えるのがベストなのか大変難しい問題です。
誤解を恐れず勇気を持って言いますと、目先の子育て住宅を建てるのは如何なものか?
そのように考える賢者が増えていることに驚かされます。
また、収納の大きさや個数にばかり気をとられるのではなく、断捨離を実践される意思の方も多くなり、物を溜め込む暮らし方を放棄する方も多くなってきています。
必要ないものは要らないという考えの方です。
物が増えなければ収納面積や収納個数は制限できます。
子供部屋も同じです。
本当に子供部屋が必要なのは中学高校時代なので、たった6年間だけのために子供部屋をがっちり確保する間取りになってしまいます。
子供は必ずと言っていいほど巣立っていきます。ある日を境に子供部屋が邪魔になるのです。
しかも一般的に子供部屋は2階に設けますから日常使える部屋としては使い勝手が悪く都合の悪い部屋としての存在となります。
では、どうしたらいいのか?実は、これが長い間の日本住宅の課題となってしまっていました。
子育て真っ只中の時代は、頭じゃわかっていても、いずれ子供部屋が必要になるので大体2つ子供部屋を準備します。
だから、子供が巣立ってから部屋がそのまま空っぽの状態になるのです。
子供がたまに帰って来たときに自分の部屋に寝泊まりしますが、年間数えるくらいの稼働率でしかなくなります。
子供部屋を用意するために家は大きくなります。
つまり、それだけ費用がかかるのです。返済金額が増えるのです。
いつの間にか刷り込まれた家づくりの間取りの概念です。
しかし、賢者たちは気づきだしました。
今までの間取りや部屋数や家の間取りそのものへ疑問です。
もし、子供部屋がいつか書斎へと転換できたらとか・・・
子供部屋は本格的な個室ではなくていいとか・・・
子供部屋を使わなくなったら収納として使えるようにできないかとかと・・・
未来の家族の成長を前提に間取りを考える人たちが確かに増えてきているのです。
子供部屋の転用や収納の考え方・・・
そもそも家のサイズにも疑問を感じているようです。
なぜならば「家の大きさ」=「概ねの価格」とすれば、無意味に家を大きくしなくていい。
その方が価値のある家ができると考える人が増えているのです。
しかも、『総二階神話』から『平屋の家』に関心が寄せられるようになりつつあるのかもしれません。
家族の成長過程を受け止められる柔軟で応用力のある間取りの家はできないのか?
これが実現可能となれば、日本の家づくりの過去刷り込まれた、『総二階に寝室と子供部屋を2階に作る』という固定化された考えから解放されあす。
いよいよ、無駄を排除した家づくりへの新しい価値観の時代の扉が開かれようとしている気がします。
たとえば勉強についてですが、個室がなければ良い成績を残せないのでしょうか?
いいえ、逆に家族がいる場所で勉強した人の方が成績が良い事もわかってきています。
新たな考え方に立ち、有意義で無駄がなく、将来の熟年老後時代をストレスなく謳歌できる家づくりを望む賢者の意思に耳を方受けなければならないのです。
では、それはどんな家なのか?
私たちも一生懸命に悩み挑戦しています。
その答えの一つがコンセプトハウス「THE 3rd HOUSE シリーズ」の「LIFE STAGE」「LIFE ROVER」です。
特に『LIFE STAGE』は、基本ベースに平屋を掲げています。
その暮らしやすい平屋に変化を加えることで化学反応が起き、面白い可能性が生まれました。
①幼児期から小学生の子育て時代
- ママが家事をしながら、子供が遊ぶ様子を居ながらにして監視できたり、声がけしたりできる。しかも、安全性も確保されている。子供も安心できる環境なので自由に遊びを通じて多くを学ぶことができる。
②中学生から高校生の子育て時代
- この時代は、個室が必要になるが、閉鎖された部屋で机にかじりつくように勉強をするのではなく、家族の声が響く環境下の中での方が集中できるようだ。確かに個室は必要になるが、もっと開放感のある環境だったりガチガチの個室でなくてもいい。例えば、家事きり壁など取り外しができる環境下でもいい。
③子供が巣立った時代
- いよいよ夫婦二人の暮らしが始まります。個室だった子供部屋も解放された空間として壁を外した空間にしたり書斎に変化させたりすれば有機的な部屋としての存在となります。階段があってもいいでしょうが2階階段の半分くらいの段数であれば適度な運動器具として活用できるでしょう。また、子供が幼児期に活用していたスペースも収納スペースとして使えるようにすれば無駄な空間にはなりません。断捨離生活であれば、物が溢れて物の中で暮らすような生活とはならずお掃除だって手短にすんでしまいます。
④熟年から老後時代
- 「平屋ベースの家」になっていれば、足腰が弱ってきても今までの生活を変えることなく快適に暮らせます。寝室は1階に最初から設けておけば不便さもありません。子供が使っていた空間も収納スペースやフリー空間となっていれば開放感もありますし、子供たちが泊まりに来ても困ることもありません。
このような暮らしができる家をご提案することこそが、成熟社会の日本の次時代の「家」となるでしょう。
想像できますか。
①平屋とほとんど変わらない間取りのまま、空間を有効的に使える間取りへも展開できる画期的な「家」。
②空間をまるごと無駄なく使って、生涯に渡る未来への不安を解消できる「家」。
③断熱性能もワンクラス上で、ストレスなく四季をすごく快適に過ごせる「家」。
④「平屋ベース」なので、総二階の住宅より地震に強い「家」。
⑤デザイン性も優れていますし、外部に本物素材を使用してメンテナンスのことも大前提に考えられているので、安心な「家」。
⑥加えてウッドデッキがセットになっていて豊かで楽しい暮らしも、洗濯物を干すことものも便利な「家」。
これからのライフスタイルを十分にイメージし、家族の成長過程を全て包み込む「LIFE STAGE」は、家族の成長過程と終の住処としての暮らしやすさの両立をコンセプトにして開発しました。
とはいえ、誰にでも均一に住みやすい家なのかどうか?
それは、住む人の家族の成長過程の捉え方によります。
総二階で2階部分に子供部屋2、夫婦の寝室1、バルコニー、各場所の収納、という間取りがベストと思われる方も沢山います。
そこに住む人の考えがどこにあるのか?
「家族の成長過程を包み込む家」には、違和感を感じるという人には向かない「家」ではあります。
真剣に家族の将来を考えながら方向性を探り、自問自答し、どんな家にすべきかについて「お客様の家完成見学会」に参加して目を肥やし知識を蓄え方向を定めていってほしいと思います。
そして、家づくりは、早い計画が何より大切です。
高い買い物ですから慎重に判断すべきです。
失敗は許されないので、焦らずじっくり検討して正しい方向を見出していただきたいと思います。
結局、家づくりのスターが遅れるとタイミング的に住みたいときに住めないという最悪な事態になります。
小学校に子供が上がる前にと言われる方が多いのが一般的であれば完成して引越しをするのであれば2月末には完成していてほしいと思います。
しかし、この時期は寒いのでお引越しも辛いと思います。
だからこそ、着工するのは完成4ヶ月前が良いと思います。
これを実現するためには、借り入れ金額や返済金額を決めておくことや、土地探しであれば相当早く情報収集をしなければなりません。
農地転用が必要な土地かもs乳れません。
そう考えると行動を起こすのは早いに越したことはないと思います。