HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2025年10月14日

これから家を建てる方へ

―本当に求めているものとは ―

家を建てたいと思った瞬間から、あなたの頭の中には「理想の暮らしの絵」が浮かび始めているはずです。
けれど、その理想は人によってさまざま。
今回は、実際に多くのお客様と向き合ってきた経験から、住宅購入希望者がどんな「カテゴリー」や「興味ごと」を重視し、何を不安に思っているのか、そしてこれから家づくりを進める上で大切な視点をお話しします。


■ 住宅購入者が重視するカテゴリーと興味ごと

① コンパクトで効率的な暮らし

共働き世帯が増える中、「大きさ」より「使いやすさ」に価値を置く方が増えています。
掃除・光熱費・メンテナンスの負担を減らし、コンパクトながら快適な間取りを求める声が圧倒的。
→ キーワード:平屋・小屋裏・ミニマル・家事ラク動線・収納計画

② デザインと居心地の両立

「せっかく建てるならカッコよく」「でも落ち着ける」──この両立を望む方が多いのが現代。
流行ではなく「自分らしい空間」「長く愛せるインテリア」を重視する傾向があります。
→ キーワード:北欧・ジャパンディ・ナチュラルモダン・インダストリアル

③ 性能と経済性

電気代や補助金への関心が高まり、「高気密・高断熱・太陽光・省エネ住宅」はもはや当たり前に。
住宅ローンの金利上昇を踏まえ、「初期投資よりもランニングコスト」を考える方が増えています。
→ キーワード:ZEH・断熱等級6・耐震等級3・GX補助金・長期優良住宅

④ 将来を見据えた可変性と資産価値

「子どもが巣立った後どうするか」「将来は貸せる?売れる?」という“出口戦略”を考える方も急増。
家を“資産”として捉える視点が広がり、**「流通できる家」**を意識する方が増えています。
→ キーワード:リセール・賃貸併用・平屋リノベ・残価設定型住宅


■ 工務店・住宅会社に求めること

  1. 「話を聴いてくれる姿勢」
     建てる前に、まず「どう暮らしたいか」をじっくり聞いてくれる会社を選びたい。
     特に女性や共働き世帯は、細やかな生活動線の共感を重視します。
  2. 「デザイン提案力とコストバランス」
     InstagramやPinterestで見たようなデザインを、自分の予算でどこまで叶えられるか?
     デザイン偏重でもなく、コスパ重視でもない、“ちょうどいい提案”を求めています。
  3. 「アフターサポートと信頼性」
     建てた後のメンテナンス・保証体制・地域密着性。
     「会社が10年後も続いているか?」という安心感も、選ばれる要因です。
  4. 「地元工務店ならではの温かさ」
     “顔が見える距離”で相談できること。
     そして「地域材」「地元職人」など、地域に根ざした安心感も大きな決め手になります。

■ 抱える主な心配ごと

  • 予算内で理想をどこまで叶えられるのか
  • 将来、ローンを払い続けられるか
  • 断熱・気密の違いが実際に暮らしにどう影響するのか
  • メンテナンス費や光熱費がどれくらいかかるのか
  • 家を建てた後のライフスタイル変化(子育て・介護・相続)

これらの不安を「言葉にできないまま」抱えている方が多いのが現実です。
ですから、私たち工務店の使命は「技術を語ること」ではなく、
“暮らしの安心”をわかりやすく伝えることだと思っています。


■ これから家を建てるあなたへ ― 社長からのアドバイス ―

家づくりで一番大切なのは、「何を買うか」ではなく「どう生きたいか」を明確にすることです。
どんな家も、“暮らす人の価値観”が中心になければ本当の満足は得られません。

まず「理想の一日」を描いてみてください。
 朝起きて、どこに陽が差し、どんな香りがして、どこでコーヒーを飲みたいか。
 暮らしの情景から逆算することで、本当に必要な家の形が見えてきます。

② 「未来の安心」を数字で見ましょう。
 断熱・耐震・ローン・メンテナンス。
 感覚ではなく、性能とコストのバランスを可視化することが後悔しない家づくりの第一歩です。

③ 「人」で選ぶ勇気を。
 結局、家は“誰と作るか”で決まります。
 心から信頼できる担当者、同じ目線で語り合える設計者と出会えたら、
 その時点で家づくりは半分成功しています。


■ 最後に ― 家は“幸せの器”です

家はモノではなく、“家族の幸せを入れる器”です。
だからこそ「広さ」や「価格」ではなく、
“どんな時間を過ごしたいか”を軸に考えることが何より大切です。

あなたの未来の暮らしをデザインするパートナーとして、
私たち工務店はその“理想の絵”を形にするお手伝いをさせていただきます。

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