2025年9月12日
「家を買うタイミング」っていつがいいの?
自分の家を持ちたいと思ったとき、
「いつが買い時なんだろう?」
そう考える方はとても多いです。
よくあるのは、結婚して子どもが小さいとき。
確かにライフイベントをきっかけに考え始める人は多いですね。
ですが、実は「これがベスト!」という明確な答えはありません。
無責任な答えをすれば——
「欲しいと思ったときが買い時です」
と言ってしまえるかもしれません。
でも、現実的に考えると
基準はやはり 「お金」「返済金額」「返済期間」。
たとえば30歳から35年ローンを組めば、完済は65歳。
ちょうど定年の年齢ですね。
退職後の生活を考えれば、この時点でローンが終わっているのが理想です。
ただ最近は、土地建物込みで4,000万円超が当たり前になりつつあり、
40年ローンを組む人も増えています。
そうなると完済は70歳。
長寿化社会とはいえ、なかなか重い数字です。
業界の統計を見ると、
- 注文住宅の購入平均年齢は39.5歳
- 分譲住宅は37.5歳
- 中古住宅は43.6歳
返済期間を逆算すると、65歳で完済するには15〜25年ローンが望ましいことになります。
でも若いときは収入がまだ少なく、返済負担が大きくのしかかる…。
このバランスをどう考えるかが大切です。
そこで最近登場したのが「残価設定型住宅ローン」。
自動車ローンでは当たり前になっている仕組みで、
「ゴールを最初に決め、最後は売却か一括返済」
というスタイルです。
もちろん向き不向きがあります。
ただ、家の持ち方・買い方がこれからもっと多様化するのは間違いありません。
そして、人生100年時代を見据えれば、
「定年後に階段のない平屋に住み替える」
そんな選択も現実的です。
つまり、家を買うタイミングを考えるとき、
「今の暮らし」だけでなく 「未来の暮らし方」 を見据えることが大事なのです。
家は一生の買い物と言われますが、
実は「人生のどの段階で、どんな家に住むか」というストーリーを描くことこそ、
本当の意味での家づくり。
皆さんが家を持つタイミングを考えるとき、
今日の話が少しでも参考になれば幸いです。