2025年7月8日
なんのために家を持つのか?――それは「幸せ」になるためです。
私たちが家づくりをお手伝いする上で、常にお伝えしていることがあります。
それは、「家族が今よりもっと幸せになるために、家を持とう」ということです。
しかし、ここで改めて問いかけたいのです。
「幸せになれる家」とは、一体どんな家なのでしょうか?
私たちはその答えをこう定義しました。
それが『HYGGE(ヒュッゲ)な家』です。
ヒュッゲとは、デンマーク語で「居心地の良さ」「心が満たされる時間や空間」を意味します。
つまり、“いつまでも心地よい時間や環境を与えてくれる家”。
この定義を、私たちは家づくりの大原則としています。
『幸せ』とは何か?
ここで少し、「幸せ」について考えてみましょう。
私は『幸せ』とは、**「満たされた気持ちがずっと続く状態」**だと思っています。
これは、私自身の人生経験から得た私的な解釈かもしれません。
けれど、例えば、スポーツ観戦やライブで味わう高揚感、家族との旅行や食事のひととき――
そんな時間に私たちは、「あぁ、幸せだな」と感じるものです。
もちろん、毎日がそんなふうに満たされた気持ちで溢れているわけではありません。
でも、もしそれがずっと続いていたら…最高ですよね。
その“満たされた気持ち”ができるだけ長く、日常に存在していること。
それこそが、私たちが考える「幸せな暮らし」の本質です。
『幸せな家』と『不幸な家』の違いとは?
では、家がもたらす「幸せ」とは、どういったものでしょうか?
家は、ただの器ではありません。
そこには、家族の時間、夫婦の関係、個人の安らぎが宿ります。
そしてそれらは、設計や空間のあり方、暮らし方ひとつで大きく左右されるのです。
例えば、せっかく家を建てたのに、収納が足りない、動線が悪い、空間が落ち着かない――
そんな状態では、日々のストレスが積み重なり、「不幸な家」になってしまいます。
気をつけたいのが『流行』を追う家です。
デザインやその時代だけ流行の家。
今は、極端に言えば1年ごとに流行が変わるスピード時代です。
10年後には、全く異なる流行になっている可能性が大です。
家は、ショップではありません。
何年たっても「普遍」と感じられるものが本物ではないでしょうか?
逆に、数年後に好みが変わって後悔したら・・・
大事なのは、そんな“幸せではない家”を最初からつくらないこと。
なんのために家を持つのか?
この根源的な問いに、真正面から向き合うことが求められます。
ヒュッゲな家は、暮らしを整え、心を満たす
私たちがご提案する『ヒュッゲな家』は、単なるデザイン住宅ではありません。
それは、家族が本音で会話し、笑い合い、時には静かにひとりになれる――
そんな「心の余白」が生まれる場所です。
・自然素材に囲まれたぬくもりのある空間
・季節の移ろいを感じる窓の配置
・家族が自然と集まる場所と、個を大切にする場所の共存
・心を落ち着ける光と音と香りのバランス
それらはすべて、「居心地の良さ」を丁寧に積み重ねた設計思想の中にあります。
暮らしの質=人生の質。
家は、ただ雨風をしのぐ建物ではなく、心の豊かさを育む“環境”なのです。
最後に・・・“幸せ”は、つくれる。
私たちは、家を「建てる」だけでなく、家族の「幸せな未来をつくる」ことが使命だと考えています。
家づくりは、人生で最も大きな買い物の一つ。
だからこそ、価格や仕様、間取りの前に、“幸せになれるかどうか”を第一に考えてほしい。
「なんのために家を持つのか?」
どうか、その問いを忘れずにいてください。
すべては、“幸せ”のために・・・です。