2025年4月11日
2階のLDKって良いのかな?
家は平屋から考える=『縁側家族』
しかし、住宅を建築しようとする土地が、どうしても平屋は機敏しい?狭い?日当たりが良くない?隣接した場所は2階だらけで景色を遮る・・・・
様々な理由により、2階建以上を考えなければならない場合の間取りについて一つの考え方をお伝えします。
2階部分にLDKを配置するのはどうか?
あまり考えられない方が多いかもしれません。
しかし、一度考えてみることをお勧めします。
その上で判断すれば良いので・・・
狭小地コンパクトハウスで2階をLDKにするデメリット
2階LDKは多くのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。ここでは考えられるすべてのデメリットを詳しく説明します。
1. 階段の昇り降りが増える(動線の問題)
LDKを2階にすると、食材の買い物やゴミ出しの際に何度も階段を昇り降りする必要があります。
特に、高齢者や小さな子どもがいる家庭では、負担が大きくなる可能性があります。
2. 引っ越しや家具の搬入が大変
大型の家具や家電(冷蔵庫、ソファ、ダイニングテーブルなど)を2階に運び込むのが難しくなります。
階段の幅や曲がり角によっては、クレーンを使うなど追加費用が発生する場合もあります。
3. 来客時に階段を使わせる必要がある
友人や親族が訪れた際に、玄関から2階に上がってもらう必要があり、靴を脱いだり荷物を持ったまま移動する手間が生じます。
特に、高齢の来客にとっては負担になりやすいです。
4. 冬場に寒くなりやすい(暖房コスト増加)
2階は屋根に近いため、冬場は冷気の影響を受けやすくなります。
吹き抜けや勾配天井を採用すると、暖房効率が悪くなり、電気代や灯油代が増加することがあります。
5. 夏場に暑くなりやすい(冷房コスト増加)
屋根に近い分、夏場は直射日光の影響を受けやすく、室内が暑くなりやすいです。
断熱材を強化したり、屋根の形状を工夫しないと、エアコンの使用頻度が増えて電気代がかかる可能性があります。
6. 1階が暗くなりやすい
LDKを2階にすると、1階には寝室や水回りを配置することが多くなります。
その結果、1階の採光が不足し、昼間でも暗くなりやすく、照明をつける時間が長くなることがあります。
7. トイレの配置に悩む(2階にも必要になる)
LDKが2階にあると、トイレを2階にも設置しないと不便になりがちです。
ただし、コンパクトハウスではスペースが限られるため、2階にトイレを置くと他の空間を圧迫する可能性があります。
8. 防犯面のリスク(1階が無人になりがち)
日中の生活の中心が2階になるため、1階が無人になりがちです。
防犯意識が低いと、空き巣や不審者に狙われやすくなるリスクがあります。
9. 洗濯動線が複雑になりやすい
洗濯機が1階の脱衣所にある場合、洗濯物を2階のバルコニーに干すには階段を上り下りする必要があります。
この動線の不便さが、日々の生活にストレスを生むことがあります。
10. 家の重量バランスが悪くなる(耐震性の影響)
2階にLDKを配置すると、2階部分が重くなり、重心が高くなります。
その結果、耐震設計をしっかり考えないと、揺れやすい構造になり、地震時の安全性に影響を与える可能性があります。
11. 配管コストが増える(水回りの配置問題)
キッチンを2階にすると、給排水の配管を1階から長く伸ばす必要があり、建築コストが上がることがあります。
また、水漏れが発生した場合、1階の天井に被害が出るリスクがあるため、施工品質が重要になります。
12. 玄関との距離が遠くなる(宅配対応が不便)
宅配便やデリバリーの受け取りのたびに、2階から1階へ降りる必要があります。
忙しい時やリラックスしているときには手間に感じることがあります。
13. 災害時の避難がしにくい
火事や地震などの緊急時に、2階から避難しなければならないため、状況によってはリスクが高くなります。
特に火災時は、階段が煙に包まれると逃げるのが困難になります。
まとめ
★ 動線の不便さ(階段の昇り降りが増える)
★ 冷暖房の効率が悪くなりやすい
★ 1階の採光・防犯面の問題
★ 水回りや配管コストの増加
★ 災害時の避難のリスク
狭小地での2階LDKはメリットが多いですが、 「階段の負担」「防犯」「光と風の確保」「冷暖房対策」「水回りの配置」 などをしっかり考慮する必要があります。
参考になれば幸いです。