HEAD BLOG代表 窪田のブログ
2025年3月24日
ロングラン住宅の新基準
家族の成長やライフステージの変化に対応できる「ロングラン住宅」の間取りについて、新しい考え方と具体的な設計例を紹介します。
1. ロングラン住宅の考え方
(1) 可変性のある間取り
- 子どもが小さいうちは広いプレイルームとして使え、成長に応じて個室に仕切れる可動式の間仕切りを採用。
- 夫婦のみになった際には、間仕切りを取り払ってワンルーム化し、ゆとりのある生活空間に。
(2) 二世帯・多世代対応
- 将来的に親を呼び寄せる可能性を考慮し、セカンドリビングやミニキッチンを設置可能なレイアウトに。
- 外部から直接アクセスできる玄関を2つ設けることで、二世帯居住への対応が容易に。
(3) テレワークや趣味対応
- 子どもが独立した後は、空いた部屋をワークスペースや趣味室として活用可能に。
- 在宅ワーク需要に対応し、最初から書斎や半個室のワークスペースを設置。
(4) バリアフリー化を前提とした設計
- 高齢期を見据えて段差をなくし、車椅子対応の廊下幅を確保。
- 1階に将来的に寝室を移せるような設計を考慮。
2. 具体的な間取り例
① 成長に合わせて可変する家
- 1階:LDK+フレキシブルルーム(子どもが小さいうちは広く、成長に合わせて仕切れる)
- 2階:夫婦の寝室+子ども部屋(仕切りを設けて1~2部屋に変更可能)
② 二世帯に対応できる家
- 1階:親世帯用の寝室+ミニリビング+トイレ&シャワー
- 2階:子世帯用のLDK+寝室+子ども部屋
- 玄関2つで独立性を確保
③ 夫婦の老後まで見据えた平屋
- すべてがワンフロアで完結し、老後も住みやすい。
- 必要に応じて部屋を増減できる可変スペースを設置。
- バリアフリー設計+メンテナンスのしやすい動線。
ロングラン住宅は、単なる部屋数の調整ではなく、「家族の変化に適応できる構造と機能を備えた家」であることが重要です。今後の住宅トレンドとして、こうした可変性のある間取りが求められていくでしょうか?