HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2025年2月21日

どんな家にすべきか?

HYGGEな家とは?

これから家を建てようと考えている皆さんに、一つの視点を提案したいと思います。それは、「HYGGE(ヒュッゲ)」な家を目指すという考え方です。HYGGEとは、デンマーク語で「居心地の良い時間や空間」を意味し、家族や友人との温かな時間、安心感、心の豊かさを大切にするライフスタイルのことです。日本でも注目され始めているこの考え方を、住まいに取り入れることで、人生をより豊かにすることができます。

1. HYGGEな家の基本要素

HYGGEな家を実現するためには、いくつかの重要なポイントがあります。

① 居心地の良い空間設計

家は単なる「住む場所」ではなく、心地よく時間を過ごせる場所であるべきです。そのために、以下のような工夫が求められます。

  • 自然素材を活かす:木材や漆喰などの自然素材を使用すると、温かみが感じられ、落ち着いた雰囲気になります。
  • 柔らかい照明:間接照明や暖色系の光を使うことで、リラックスできる空間が作れます。
  • 適度な開放感とプライベート空間:大きな窓や吹き抜けを設けることで明るく開放的にしつつ、個々のプライベートなスペースも確保することが大切です。

② 家族とのふれあいを大切にするレイアウト

HYGGEな家では、家族が自然と集まる空間を重視します。

  • リビング中心の間取り:ダイニングとリビングを広くとり、家族が一緒に過ごせる場を作ります。
  • オープンキッチン:料理をしながら会話ができる設計にすることで、家族のつながりが深まります。
  • 多目的な共用スペース:書斎や勉強スペースを共有エリアに設けることで、家族が個々の活動をしながらも一緒の時間を過ごせるようにします。

③ シンプルで機能的なデザイン

デンマークの住宅に学ぶと、装飾を抑えたシンプルなデザインが特徴です。

  • 必要なものだけを持つ:物を増やしすぎず、本当に必要なものだけを厳選することで、すっきりとした空間が生まれます。
  • 収納を工夫する:見せる収納と隠す収納をバランスよく取り入れ、生活感をコントロールします。
  • 家具の統一感:自然素材の家具やシンプルなデザインを選ぶことで、空間全体に統一感が生まれます。

2. HYGGEな暮らしを支える工夫

家の設計だけでなく、実際の暮らし方もHYGGEの実現には重要です。

① 季節の変化を楽しむ

デンマークでは冬の寒さが厳しいため、室内で快適に過ごす工夫がされています。日本でも四季の移り変わりを楽しむ工夫をすると、暮らしが豊かになります。

  • 床暖房や薪ストーブの導入:寒い季節に暖かく過ごせる設備を取り入れると、冬が待ち遠しくなります。
  • 屋外空間の活用:ウッドデッキや庭を設けて、春や秋には外で食事を楽しむ習慣を持つのもおすすめです。

② 心地よい時間をつくる

HYGGEの考え方では、「どれだけ心地よく過ごせるか」が重要です。

  • ティータイムや読書の時間を楽しむ:お気に入りの椅子や照明を用意し、リラックスできる場所を作る。
  • デジタルデトックスの空間を作る:リビングの一部にスマホやパソコンを持ち込まないエリアを作り、家族や友人との対話を大切にする。

③ コミュニティとのつながりを大切に

HYGGEな暮らしでは、家族だけでなく、地域とのつながりも大切にします。

  • ご近所との交流の場を設ける:庭先や玄関前にベンチを置くなど、自然に交流が生まれる工夫を。
  • 地域イベントに積極的に参加する:地元の祭りやマルシェに足を運び、地域の人々とふれあう機会を増やす。

3. 未来を見据えた家づくり

家は今だけのものではなく、長く快適に暮らせるものであるべきです。そのために、未来を見据えた設計が大切になります。

  • バリアフリー設計:将来的なライフステージの変化を考慮し、段差を少なくするなどの工夫を。
  • エネルギー効率の良い設備:断熱性能を高め、太陽光発電や蓄電池を導入することで、持続可能な生活を実現する。
  • 可変性のある間取り:子どもが成長したり、親と同居する可能性を考え、間取りを変更できる設計にする。

まとめ

HYGGEな家とは、単なるデザインや機能ではなく、「家族が心地よく暮らせる空間と時間を作ること」に重点を置いた住まいです。住まいは、日々の暮らしを豊かにし、家族の成長とともに変化していくものです。これから家を建てる皆さんも、ぜひHYGGEな考え方を取り入れ、長く愛される住まいを実現してください。

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