HEAD BLOG代表 窪田のブログ
2024年10月31日
ZEH補助金制度の期限にご注意を…
2024年度の戸建て住宅向けZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金制度について詳しく説明します。この補助金は、省エネルギー性の高い住宅の普及を促進し、エネルギー消費量を抑えつつ快適な住まいを提供するために、経済産業省と環境省が主導で行っています。以下、具体的な補助金額や申請期間、申請手続きについてご案内します。
補助金額
ZEH補助金には住宅の省エネ性能に応じて「ZEH基準」と「ZEH+基準」の2種類の支援額が設定されています。
- ZEH基準:
ZEH基準を満たす住宅には、1戸あたり55万円の補助が支給されます。この基準を満たすには、ZEH認定ビルダーやプランナーと協力し、省エネ性能の高い設備(高断熱材、断熱サッシ、高効率給湯器など)を備えた住宅を建築することが条件です。さらに太陽光発電システムの設置などで一次エネルギーの消費量を実質ゼロに近づける必要があります。 - ZEH+基準:
さらに高い省エネ性能を目指した「ZEH+」基準の住宅には、1戸あたり100万円の補助が支給されます。ZEH+基準は、ZEH基準よりもさらに厳しい省エネ性能が求められ、太陽光発電システムに加えて、強化された断熱材、高度なエネルギーマネジメントシステム(HEMS)、電気自動車の充電設備の導入が必要です。また、条件を満たせば最大25万円の加算補助が受けられるため、合計125万円の補助金が支給される場合もあります。 - 追加設備の補助金:
補助金は、住宅に設置する省エネ設備の種類に応じて加算されることもあります。例えば、蓄電システムを導入する場合は上限20万円、地中熱ヒートポンプシステムには90万円、液体集熱式太陽熱利用システムには最大15万円の補助が加算されます。このような追加設備の補助により、さらに効率的なエネルギー管理を実現することができます。
申請期間
2024年度の申請期間は、単年度事業と複数年度事業で異なります。
- 単年度事業:2024年4月26日から2025年1月7日まで受け付けられています。
- 複数年度事業:2024年11月5日から2025年1月7日までの申請受付となります。いずれも先着順で予算上限に達した場合、締切前に受付が終了する可能性があるため、早めの準備と申請が推奨されます。
申請手続き
申請は、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が運営する「ZEH補助金ポータル」を通じて行われます。申請者である住宅オーナーは、建築を依頼するハウスメーカーやZEH認定ビルダーのサポートを受けて、書類の提出や審査を進めます。ZEH認定ビルダーは、補助金制度の詳細に精通しており、要件や申請手続きに関する助言も行ってくれます。また、申請後には施工完了報告や、実際のエネルギー消費実績報告が必要な場合もあるため、事前にスケジュールを確認しておくと安心です。
まとめ
ZEH補助金制度は、エネルギー効率の高い住宅の導入を支援し、住宅の快適性と環境負荷の軽減を図るものです。
2024年度は、ZEH基準とZEH+基準に応じた補助金が用意されており、追加の省エネ設備導入によりさらに補助金が加算されます。
申請は先着順で予算が上限に達し次第終了するため、早めの確認と申請準備が重要です。