2022年8月18日
「バスケットボール」から人生を学ぶ・・・
前回は、「紹介」「ファン」「憧れ」について、本当にありがたいオーナー様方に感謝しかないというエピソードを交えてのお話を書かせていただきました。
「感謝」「感動」「勇気」について日々感じています。
さて、今回は全然視点のお話です。
実は、私の子供は小学校から地元もスポーツ少年団主催の「ミニバス」に入っていました。
その後、一緒に活動していた多くの仲間も中学に入って「女子バスケットボール部」に入部しました。
私は、ズブの素人なので「バスケットボール」は自分が中学の時に体育でやったことと、その延長からクラスマッチに出たくらいで、それほどルールも知らず完全に見学者の一人だったかと思います。
今の時代では、子供の練習試合など親も見学に行くことが多く、私もたまに見に行っていました。
その後、子供は高校でも大学でも(最初はラクロスやりたいと言っていた)バスケットを続け、知らず知らずのうちに長野県の高校の試合でも関東の大学の試合でも観戦する機会がどんどん増え、バスケット観戦が趣味のようになっていました。
大学の時は、いろんな大学で試合が行われたので大学巡りも趣味の範疇となっていました。
実は、多くのチームとの対戦相手を見ていたり、強豪校など男女問わず大学生の試合を見る機会にも恵まれ、勝つためにどんな闘い方をしているのか?知らず知らずのうちに興味が湧くようになりました。
だんだん、戦い方の考えを悟るようにもなっていました。
闇雲に個人技を盾に攻めまくるチーム。
特にボール運びやボールコントロールをするガードというポジションの選手の多くは、ドリブルもシュートも上手い人が多いので、身長は低い人が担当する場合が多いのも特徴です。
得手して、ガードポジションの選手は、自分でシュートに行くことも多く、格下のチームであれば得点することも難しくないといった活躍をしていました。
周りの選手も同様にボールを持つとドンドンとゴールを狙う選手が大半でした。
相手のディフェンスが二枚や三枚あっても強引に中に入っていって無理やりシュートを打ちます。
さすがに強引なシュートはある程度の技術があってもそうそう入るモノではありません。
ボールを持つとすぐさま体力に身を任せドリブルしてシュートします。
双方この繰り返しのように見えました。
行ってはシュートを打ち入らずとお互いにそんな戦い方に見えました。
このやり方では、シュートはほぼ外すことが多く確率は相当悪いです。
こういうタイプのチームは、優秀な技術を持っている選手が一人いてもまず優勝などできません。
というよりも、早い段階で負けています。
では、強豪チームの特徴は何か?
とにかく守りであるディフェンスはしつこいくらいにマンツーマンで張り付いてゴール近くに入れません。
24秒ルールというのがありますので、この時間内に無理なシュートを打たせるように守ります。
どんなにシュート力がある選手でも、苦しい体勢からのシュートはプロクラスでない限りは入りません。
まぐれもないわけではありませんが・・・(汗)
強豪チームの特徴は、まず守りが鉄壁であり、鍛えられていてそれは見応えがあります。
では、ボールを持って敵陣に攻める場合、オフェンスと言いますが、これも見事です。
格下のチームなら、ガードの選手はドリブルが相当上手くても意味なく自分だけでドリブル突破はしません。
ガードより前を走る選手に早々にパスを出します。
パスを出された選手は、走りながら受け取り、すぐさま自分より前の選手にボール走りながら出します。
相手を愚弄しているように見えますが、実はそうではなくボールを1秒でも早く相手のゴール周辺まで運ぶ方法として、このように走りながらパスを前に前にと出します。
走るよりパスの方が速いので、ディフェンス体制になる前にゴール周辺がガラ空きだったりディフェンスの人数が少ないうちに自分の前に人がいない状態でシュートします。
シュートの入る確率を上げるのは、こういう状態を作りシュートを楽々するようにするのです。
または、目の前だけを見てドリブルして走り続けることもしません。
ガードがボールをキープしながら時には動かずにドリブルしながら、またはボールを持ってパスをどこに出すのか?考えているようなシーンも見かけることが多いです。
この時の状態は、一対一で各ポジションの選手が張り付いていますので、瞬間に動き相手をの不意を打ちスペースを作り、その場所にタイミングよくパスを出します。
相手を交わし、フリーの状態がうまく作れたらシュートをします。
しかし、うまく交わせなければ強引にシュートはしません。
もう一度ガードにボールを戻すか、フリーの人間がいたらそこにパスします。
他の選手も動いてフリーの状態になるようにします。
背の高いセンターと言われる選手は、高い位置でボールをキャッチできる確率も高いので相手選手を交わす事ができたらシュートします。
ところが、相手もバッチ張り付いてきたら、外にボールを戻し体制を作り直して、次の展開を再度作ります。
つまり、無理にシュートは打ちません。
ポイントは、数打てばいいのではなく、得点できる確率の高い状態を作りシュートするが正解です。
もし、シュートを打ってそのボールが入らなければリバンドでボールを取れなければ、相手チームにパスを出したことと同じような結果になります。
基本は、シュートの確率が高い状態を作って確率のいいシュートを打つ形ができるように考え行動するチームは、上位に必ず上がってきます。
バスケットは、ただ体力任せで時間内を走りドリブルし沢山シュートするスポーツではありません。
昨年の東京オリンピックで女子バスケットチームは他国より平均身長が低いにも関わらず、銀メダルを獲得しました。
これは、見事なまでに戦略と戦術で相手を交わすような状態からシュートを打つ状態を作っていたことと、遠くから打つ「3P」シュートをほとんどの選手が打って得点できる腕前だったことも勝因ですが、一番は守備が凄すぎたと私は思っています。。
相手は、背が大きく当たりに強いし、がっちりした選手が多いのが外国勢です。
その選手たちを中に入れないようにして、シュートが打ちにくい状態を作り、無理な大勢からのシュート促し、外すように仕向けていったことが、何より勝利のポイントだったと言えるでしょう。
私は、自慢じゃないですが、沢山の試合を見てきたので、勝ち方!強くなるポイント!などを見極める目を養うことができました。(と自分では思っている素人です)
素人の私がです。
バスケットボールを通じて、人生の教訓を学びました。
・個人プレーだけでは絶対チームは優勝できない。
・無理やり打つシュートは入る確率は低い。
・ドリブルよりパスの方がはるかに前にボールが出ていくスピードが速い。
・マンツーマンから相手をかわしボールをもらってからのシュート確率は高い。
・中でボールをもらっても、入る確率が低いシュートになると判断したら、外にボールを戻す。
・オフェンス(攻め)より、ディフェンス(守り)を磨き上げて、シュートを外させるか、ボールカットしてチームボールにするとオフェンスの形になり、得点のチャンスが増える。
他にも「肝」と言える事柄はたくさんありますが、私はここを頭に叩き込んで練習するチームは上位に必ず顔を出すことができると思います。
監督やコーチ陣もそういう練習をさせられる人は大概名前が知られた有名人。
周りに相手がいなければ、みんな大変な練習をしてきているのでシュートが入る確率は高いはずです。
いかに、フリーな状態でシュートが打てるように形を作れるのか?
苦しくない状態からシュートが打てる環境をどう作るのか?
私は、ここが何より大事だと思います。
多分、他のスポーツも同じようなことが言えるのではないでしょうか?
人生も同じかもしれません。
派手な攻めより、地味な守り、周辺を固めることこそが大事ではないでしょうか。
今回は、少し回りくどい「バスケットボール」の勝ち方の「肝」について書きましたが、実は「幸せ」「豊か」「楽しい」「意義ある」「価値ある」人生にするためには、一人で強引にシュートに行くのではなく、チームで守りぬいてから、攻めに転じることが大事ではないかというお話を書かせていただきました。
私は、バスケット関係者でも経験者でもありません。
しかし、中学、高校、大学(関東でもすごい数があり、上司の場合は1部から4部まであります)、社会人、プロ、交際試合など見てきました。
プロの試合観戦もしてきました。
そして、このことに気付いたのです。
強引さではなく、確実さ、無理はせずに冷静に。
私の経験からバスケットボールで学んだお話を書かせていただきました。
如何だったでしょうか?
独断と偏見で書いていますのでバスケット関係者からご指摘を受けるかもしれません。
ご容赦ください。