2022年6月28日
アメリカで「タイニーハウス」ブーム!
記憶に新しいところで「リーマンショック」を覚えていますか?
経済的に世界が震えた大きな大きな出来事です。
この大きな出来事によりアメリカでは、社会的なステータスである「大きな家に住んで」「大きくていい車に乗って」「沢山の物を持つこと」という考え方が変わりつつあるようです。
「家の規模」も「所持する物の量」も小型化する人が増えていると聞きます。
リーマンショック後に生まれた価値観の変化は真逆な道を示唆したようです。
あえて小さな家に住むメリットは、実に意義深い。
最近「タイニー・ハウス・ムーブメント」と言う言葉を耳にしませんか?
「タイニー・ハウス」とは「小さい家」という意味で、自分で自分のスタイルに合わせた小さな家を建て、そこに住むという価値観や新たな意志、行動です。
そんな「タイニー・ハウス」に光を当てるテレビ番組や特集も増えているようです。
この流れは、アメリカだけではなく、世界中に広がっているようです。
「タイニー・ハウス・ムーブメント」により、初めて小さい家についてのメリットを考える人も増えているように感じます。
・何十年も家のローンを払う必要がない。 ・老後の貯蓄や旅行など、自分の好きな事に使えるお金が増える。 ・生活費を削減でき、その心配も減り、自分や家族の時間が増える。 ・家が小さい分エネルギーの消費も減り、環境にも良く、光熱費もかなり少なくなる。 (タイニー・ハウスにも太陽熱発電やコンポストのトイレを使用したりすると光熱費はほとんどかからないケースもある)など。
ストレスが多く、経済的にも不安定な社会の中で生まれた「タイニー・ハウス・ムーブメント」。
・Q,「本当の幸せとは?」
・A,「物質的な豊かさではなく、家族と過ごす時間や、自分が本当に好きなことができることかもしれません」
このように認識し始めている人が増えている気がします。
過去の価値観などに左右されない現実や未来を冷静に見つめる人が増えていることは人の進化なのかもしれないですね。
日本人もキッカケは「ウイズコロナ社会」であったように思います。
そして、ロシアのウクライナ侵略により流通に支障をきたし「物が無い」「納期が見えない」「価格上昇」。
会社に行けない経験からリモートワークを経験。
学校に行けない経験からリモートでの勉強を経験。
あらゆる物の価が上がり、生活費を抑えていかなければならない暮らし。
これからの未来の生き方を考えると確実に今までとは違う選択が求められるように感じます。
未来のキーワードは、①デジタル社会 ②断捨離ライフ ③小さい家の正当な選択 ④居心地のいい家 ⑤高性能
住まいは、他の買い物とは違います。
長きに渡り家族が健全に成長していく場所です。
単純に「小さい家」「安く建てる」だけを満たせばいいのではないのです。
一番大切なのは『居心地のいい場所』でなければならないと思います。
家にいる時間が家前より長くなっている暮らしを体験されたと思います。
だからこそ、居心地が悪ければ家に居たくないと感じてしまいます。
ましてや、長い年月を家族の健全な成長を期待する場所です。
一度、どんな人生をどんな場所で過ごしたいのか?
小さな家をどう考えるのか?
自問自答してから家づくりを見つめて頂けたらと思います。