2022年3月1日
SBC上田ハウジングパークから卒業
1997年。
忘れもしないオープンの日。
私はまだ社長ではなく親父が社長をしていた頃。
若気の至りとも言える。
冬季オリンピック前回開催国のノルウェーハウスと関わりを持ちリレハンメルから長野県へ。
何度となく交流を重ねた。
こちらから出向きオスロで日本の家のプレゼンを行った他県の会社も居た。
オリンピック木造施設や建物の民族資料館やムンクの絵画など多くの体験をした。
白馬のジャンプ台の下に建設されたノルウェーハウスビレッジの建物を設計した建築家の家にもお邪魔した。
そして、日本の家の素晴らしさやノルウェーとの建築の共通点も学んだ。
彼の家は、本当に木だけでできた家に住んでいた。
日本の墨絵のかけ塾も階段の壁着飾られていた。
設計室は二階に配置されていた。
当時は、CADのようなデジタル設計ではなく手書きで書かれていた。
日本の当時のスタイルより古典的であった。
しかし、自然と家との関わりについて私に教えてくれた。
家の大切さや生きる喜びを教えてくれた。
そして、独自で「ノルウェーハウス」と称してオリジナルな自社開発による企画住宅を悩みながら開発した。
本当に懐かしい話だ。
多くの皆さんにご指示いただいた。
感謝しかない。
それから自社開発の商品づくりを何度かしてきた。
今「縁側家族ブランド」として3ラインナップ6商品を世に送り出し新たな展開に共鳴いただく方も思いのほか増えている。
そして、コロナ禍社会を迎え市場ニーズも大きな変化を迎えた。
流行り廃りという意味ではない。
人生の生き方に対しての疑問のようなものだと捉えている。
そして、コロナ禍が示唆しているメッセージを受け止めて悩み不安に思う住まいをこれからどうしていこうと考える方々に寄り添っていかなければと強く考えるようになって行った。
平屋から考える家づくりとしてコロナ禍社会となる前にスタートした「縁側家族ブランド」日和シリーズ、LIFEシリーズ、ANDシリーズ各6商品は、時を重ねるごとにジワジワとご支持いただくようになっている。移住希望者など県外からもご要望をいただいている。
しかし、まだまだもっと悩み迷う出口の見えない住まいを考える方々がいると感じている。
そこで、1年以上前から「小屋」「小さい家」について研究してきた。
しかし、悩むほどに迷路に彷徨うような時間が流れていった。
何をどう考えるべきなのか?
商品作りの前に、どう考えるべきかの答えが見えない。
単に小さい住処を考えるのではない。
人生をどう生きるべきか。
コロナ禍からの新たな価値観とはなんなのか?
人が幸せに生きるこれからの住まいとはなんなのか?
自問自答するひぶが続き前に進めない心境となり社会でも関係者と何度も何度も話し合った。
最初考えていたものとは相当変わっていった。
そして、次第に霧が晴れてくるのを感じたのはごく最近だったかのしれない。
もちろん、開発は積極的かつ大胆に進めてきた。
手を止めることもなかった。
考えては潰し考えては潰す日々だった。
そして、明確に考えがまとまった。
私たちは、売るための商品開発をするのではなく、幸せを手にできる考え方を明確にし、それを形にすることが答えなのだと。
「幸せな人生」がテーマとなっていた。
そのための一つの重要な「住まいを選ぶ」新たな分野を作ることで喜べる人が家族がいることを考えお示しすることだと。
窪田建設株式会社は、3月をもって長い間お世話になってきたSBC上田ハウジングパークから卒業し新たな挑戦の道を進むことにした。
1月8日からスタートした「縁側家族ブランドの 平屋日和 古里モデルハウス」そして3月中旬よりスタートする縁側家族シリーズとは別の新たなラインナップ「LOVEL 五加モデルハウス」をスタートする。
更には本社にて設置するショールームやお話しする場所をスタートする。
窪田建設株式会社は、今までとは少し違う新たな道を進む。
積極でありかつこれからの住まいとはどうあるべきかを積極的にお伝えしていく道を選んだ。
更に五加モデルハウスには、続きもある。
全く新しいご提案としてお見せできる住まいをご案内する予定だ。
詳しいことはお伝えできないが、かなりショック間違いない。
今まで業界でも誰も考えなかった発想の住まい。
是非とも楽しみにお待ち頂きたい。
最後にSBC上田ハウジングパーク卒業に際してお時間のある方は見納めとしておでかけ頂きたい。
是非ともおでかけください。
お待ちしております。
本当に長い間お世話になりました。
これからの窪田建設株式会社の数々の試みも宜しくお願いします。