2018年12月16日
森の中での建前
窪田建設の建前の要領は独自性があります。
まず、朝「神事」を行います。
お施主様に来ていただき、祭壇にお供え物などを用意し神事を行います。
そして、社長と棟梁が前に並び、その後一列にお施主様方が並び、その後ろにスタッフが並びます。
司会を務める営業が進行役を担います。
そして、2礼2拍手1礼を全員で行います。
建物の4角に塩・米・酒を2礼2拍手1礼をして3回それぞれ担当を決めてまきます。
すべて一人づつ行います。
最初に社長、お施主様、棟梁の順番です。
終わりましたら元の位置に戻り2礼2拍手1礼の作法により神事を閉じます。
そして、お神酒で乾杯(お酒ですので真似だけです)します。
その後、切り火で職人さん監督をお清めします。
その後、準備が整い次第仕事が始まるのです。
私は、原則的にこの神事に足を運びます。
お施主様と喜びを分かち合いたいからです。
冬は日が短いので早朝明るくなるような時間帯から始めさせていただきます。
12月15日(土)、御代田で早朝よりお施主様に現地に来ていただき、この神事を行いました。
長野県の冬は初めてとのことで今年は寒いのかどうなのか?
そんな質問がありました。
冬ですから寒いのですが、この日か最近2番目の寒さではなかったかとお伝えしました。
マイナスの気温はさすがに肌が冷たいという感覚です。
手袋なしでは指先が冷たくなり辛すぎます。
そして、準備が整い次第仕事が始まっていきます。
建前、棟上げ、上棟、様々な言葉があります。
建築特有の単語ですね。
窪田建設では、原則的に棟(建物で一番高い位置に来る横の梁をいう)を上げるだけでなく、垂木を打ち野地板を張ります。
そして、屋根材の下地に当たる防水紙を貼るところまでを意味しているのです。
そのためには、プロの熟練大工さんが集中して真剣に行い合わないとそうはいきません。