HEAD BLOG代表 窪田のブログ

2025年4月15日

空き家にしない「宿泊業」とは?

『空き家を活用して収益化する方法 ~民泊・宿泊業の可能性~』

近年、ご両親が住んでいた家が空き家になり、活用方法に悩む方が増えています。

「貸すべきか?売るべきか?解体して更地にして売るべきか?」と、様々な選択肢が頭をよぎることでしょう。しかし、多くの場合、決められないまま空き家になり、管理の手間や固定資産税の負担が続いてしまいます。結果的に、次世代へ未解決のまま引き継がれるケースも少なくありません。

固定資産税は所有している限り支払い続けなければなりませんが、収益が発生しない状態が続けば、「財産を持つことが負担になってしまう」と嘆く方も増えています。そこで一つの解決策として、ご両親の家を宿泊施設や民泊として活用する方法をご提案します。

<なぜ民泊・宿泊業なのか?>

1. インバウンド需要の増加

   円安が進み、海外からの観光客が増加傾向にあります。特に地方の宿泊施設は不足しており、旅館も人手不足で受け入れが困難な状況です。そのため、一戸建て民泊は需要が高まりつつあります。

2. 無人運営が可能

   旅館やホテルと異なり、一戸建ての民泊であれば無人チェックイン・チェックアウトの仕組みを導入することで、運営の手間を大幅に削減できます。

3. 初期投資が比較的少なく始めやすい

   民泊を始めるには、最低限のリフォームや家具・家電の設置が必要ですが、ホテルや旅館を新規開業するよりもはるかに低コストで運営を開始できます。

4. 運営代行サービスを利用可能

   Airbnbなどの宿泊予約サイトを利用すれば、集客や予約管理、支払い処理が簡単に行えます。また、民泊運営をサポートする企業も増えており、管理業務を委託することで、手間をかけずに収益を上げることができます。ただし経費倒れにならないような終始計画が肝になりますので計画を綿密に行う必要があります。また、宿泊客の方から「電球が切れて電気がつかない」「TVの電源が入らないし、使い方がわからない」などの対応や海外(外国語)の方から質問や問い合わせの対応も必要になりますので事業計画は細かく立てる必要がありますし、受け皿としての様々な想定が必要になります。

<民泊運営の収益シミュレーション>

例えば、地方の一戸建て空き家を活用し、1泊5万円で民泊を運営した場合を考えてみましょう。

– 年間の営業日数:180日

– 1泊あたりの宿泊料金:50,000円(上限人数6人)

– 年間売上:180日 × 50,000円 = 9,000,000円(900万円)

ここから、運営費用を差し引いていきます。

– 光熱費・インターネット代:約300,000円/年

– 清掃費(1回5,000円×180日):900,000円/年

– 運営代行手数料(売上の20%):1,800,000円/年

– その他(修繕費・備品など):500,000円/年

合計運営コスト:3,500,000円(350万円)

※実際は、宿泊日数で売り上げが大きく左右されるので歩留まり計算も必要になります。

<年間の純利益>

9,000,000円 – 3,500,000円 = **5,500,000円(550万円)

このように、空き家をそのまま放置するのではなく、民泊として運用することで、収益を生み出しながら管理をすることが可能です。

<まとめ>

– 空き家は固定資産税の負担が続くが、収益化することでプラス資産に転換可能

– インバウンド需要の増加により、宿泊施設としての活用価値が高まっている

– 無人運営や代行サービスを活用することで、手間をかけずに民泊を運営できる

– 年間180日稼働すれば、500万円以上の純利益を得る可能性がある

もし空き家の活用に悩んでいる方は、一度民泊事業を検討してみてはいかがでしょうか?適切な準備を行えば、負担になっていた家が新たな資産として生まれ変わるかもしれません。

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