窪田建設のヒデ社長-ここだけの話

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■ 賢い家づくりの正体(6)

【ここを知らなければ、絶対住宅は長持ちしない】


③日本民家に大きなヒントあり! 

平屋.jpg 長寿命の家づくりは、言うは易し、つくるは難し。
暗礁に乗り上げた心境になってしまったかも知れない。
もしそうだったとすれば、本当に申し訳ないことだ。
ましてや日本の暮らしを踏まえての「長寿命住宅づくり」は本当に大変。
突破口が無いのか?
そんなことはない。
だから、そういう部分をお示めししなければならない。
今までに無い最先端の家づくりこそが「賢い家づくり」に繋がると思っていらっしゃるのであれば、少し角度を変えて考え直してみて欲しい。
その理由は、日本民家を見つめなおすことに大きなヒントがあると考えるからだ・・・・・

自然の中で楽しむ幸せ.JPG

もともと日本民家は100年以上が当たり前の家。
太い柱や梁によってくつられたダイナミックかつ造形美を持つ頼もしい住まい。
実は、この中にこれから目指すべき長寿命住宅の答えがある。
前にも触れたが、日本民家の間取りはどのお宅でもあまり変わらない。
つまり、典型的ワンパターンの「田の字」の家だ。
ここ数年の家づくりは、間取りが千差万別だ。
ところが、かつての日本の家といえばデザインも間取りもパターン化されたものだった。
しかし、日本人の文化や造形に多くの外国人たちが興味を示し、高い評価をするのにはそれ相応のわけがあるからだ。
当の日本人は、その素晴らしさや凄さに気づいていない。というよりも、忘れてしまったのだ。 まず、高い評価を頂く代表格に「タタミ」がある。
また、引き戸や障子戸などの建具にもある。
清潔な住環境を得るために日本人は土足の生活とはかなり昔に決別してきた。
そして、タタミを部屋の一部に敷くことで部屋の格や生活の変化をつくってきた。
建具についても空けると大空間。
閉めると個室。
外すこともできるし、取り付けることもできる。
大きなモノを出し入れすることも便利である。
つまり、万能型間取りといえる。
これぞ先人達の世界に誇れる知恵であり住文化といえよう。
これほど賢い民族が他にいたのだろうか。
今更に驚きを思える。
更には障子戸のように呼吸する健康「壁」であり建具を持つ民族もいないだろう。
様々に変化する時代を快適に暮らす器として感心してしまうばかりだ。
日本の民家にこそ長寿命のヒントがあちこち散りばめられているといえる。
 

日本民家の特徴を踏まえ「長寿命な住宅」を整理してみよう。


    耐久性=とにかく100年単位を前提に住み続けることのできる住宅であるために、構造は極太で大空間をつくれる構造とする。
    更新性=交換、変更すること出来ることを前提につくられていること。

    可変性=家族構成や子供の成長に対応できる空間の可変性であり、高齢者にも配慮したつくりであること。


こういう条件をクリアしている住まいこそが、大切だといえる。つまり、日本民家が持つ特性こそが長寿命住宅の要素だ。 さて、次は従来型のプランニングの呪文から離脱することをお伝えしてみたい。
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■ 賢い家づくりの正体(5)

【ここを知らなければ、絶対住宅は長持ちしない】


②住人達は必ず成長する

小屋裏部屋のある平屋.jpg あたり前だが、人間は毎年かならず誰もが年をとる。
つまり、成長するのだ。
特に子供達は、目に見えて成長するし、生活も変化する。

幼稚園や保育園の入る前と後。
小学校生活。
中学、高校生活・・・・・
身体の変化もあるが、生活パターンが大幅に変わる。

例えば、個室など必要ない時代。
個室に長時間居たいと思う時代。
就職や進学で家をしばらく空ける時代。
または、自宅で社会人として過ごす時代。
 
子供だけではない。
大人だって子育て時代と成熟した時代では生活スタイルも自ずと変わってくるだろう。
ましてやこれだけ変化の早い時代を考えると変化の仕方も想像を超越してくるはずだ。
これだけ考えても、こういう変化を満足して快適に過ごす家をつくることは、現実的には不可能だ。


洋服のように着替えるわけにも行かない。
間取り自体を変える人など聞いたことが無い。
せいぜい小幅か大幅かは別としてリフォームをして対応する人も少なくない。 
ここで、考えなければならないことがある。
住んでいる家が、思っているようなリフォーム可能なつくりの家なのかどうかということだ。
つまり、人と同じで構造があるから家は建っていられる。
丈夫さも変わらずにいられる。
しかし、リフォームは場合によって構造部分である柱や壁を抜いてしまわないと思った間取りにならないことがある。
つまり、将来リフォームすればいい等とのんきに考えて新築時に家を建てることも厳しい。
ましてや、近年の建築基準法の大幅な改正によりリフォームに対する波風は想像以上のものがあるはずだ。
将来を見越した家づくりをしなければ長寿命の家づくりにはならないことが予想される。
こうなると、八方塞状態か?
 「変えられるモノ」と「変えられないモノ」とだけを分離しただけでは長寿命住宅をつくることは現実的には不可能ということになる。また、将来リフォーム前提の家も制約が多すぎて厳しい。
であれば、方法が閉ざされる。
賢い家づくりの正体が益々霧に巻かれた状態だ。 

次回は、将来を見越した賢い家づくりのあるべき姿に光をあててお話したいと思う。


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■ 賢い家づくりの正体(4)

【ここを知らなければ、絶対住宅は長持ちしない】


①家を長寿命化させる考え方 

檜の香りに包まれて寛ぐ人々.jpg 住宅の寿命を長くすることは大変なことだ。
今までの家づくりの捕らえ方やつくり方では根本的に長寿命化などできない。
こういういい方は過激的だととられてしまうかもしれない。
しかし、別に何かに恨みがあるわけでもない。
熱があるわけでも、冷静さを欠いているわけでもない。
ただ、従来のオブラートに包んだ「長寿命な家づくり」の話では絶対に理解されないのは明らかだ。
魔法の杖を持つ住宅メーカーしか長寿命な家をつくれないと言わんばかりの話になるからだ。
今まで、ここの部分はブラックボックスとして業界は扱ってきたようにも思う。
だから、納得できるレベルの話を聞いたことが無いと思われるはずだ。

家を長寿命なものにする方法は、家のつくり方以上に考え方や捕らえ方にある。
もしかしたら、特別な工法や特別な素材が齎すなどと耳障りの良い話をする人もいるかもしれないが、これには気をつけて欲しい。
正直言って無責任な話だからだ。
私がこういうこと書くと変わり者扱いされ、煙たがられてしまうかもしれない。
これ以上読むことを拒絶してしまうかもしれない。
私自身に対して嫌な感覚を持つかもしれない。
しかし・・・・・


しかし、この話だけは抑えておいて欲しいのだ。
最後まで読むことで目からウロコと言わせるだけの自身のある話だからだ。

必ず「賢い家づくり」の正体が見えてくる話だからだ。
しかし、だからといって話が込み入っていて難しいわけではない。
むしろいたって簡単だ。
小学生もわかる位に超簡単な話なのだ。
事前にお断りしておかなければならないが、技術論やテクニック論の話は無い。
まったくそんな話は、煙に巻くための話に近いと思うからしてもしょうがない。
では、唐突ながらあなたに簡単な質問を1つさせて頂きたいと思う。
 


『 質 問 』

家づくりの金銭配分として200万円をキッチンに投入するとしよう。
また、同じように家を支える構造に200万円投入するとしよう。
さて、それぞれの寿命という点から考えて欲しいのだ。
それぞれの寿命は何年くらいだろうか?
そして、構造は「30年から50年」と答えたかもしれない。 
では、簡単な計算をしてみたい。


 <<キッチン>>
キッチンを無金利でローン返済したとして寿命が10年なら1年に20万円返済したことになる。
月割りならば1万6千円だ。
そして、10年後には同じようにキッチンを新しくする。
するとまた200万円を投資しなければならない。
どうしても経験上から水周りの設備機器の寿命は10年から長くても20年位で交換することが多い。

<<構造>>
同じように構造についてもむ金利でローン返済した計算をすると、寿命50年として1年に4万円の返済額だ。
1ヶ月なら3千円となる。
これが100年の寿命なら半額。
 
実は、ここでお伝えしたかったのは家の寿命といっても何を基準に考えるべきなのか?なのだ。
また、寿命の違うものの集合体が家ともいえるわけだから、本来家の寿命の考え方を変える必要があることが直ぐにお分かりになったと思う。
家の寿命をひとことで捉えて長短を語ってみても、それを考えても意味の無いことだ。
更に言えば、長寿命な家づくりをするということは寿命の相違を切り口にカテゴリー分けしてして考えなければならない。

「賢い家づくり」の考え方の一つは、寿命を軸に分類して家を捕らえなければならない。
 
だからといって、キッチンは交換できるが、構造は交換できない。
つまり、家の寿命は構造で決まると考えるのが正解であることがお分かりいただけたのではないか。
 
おいおい、そんな簡単なことわかるよ!とお叱りを頂くかもしれないが、意外とここが盲点なのだ。 
そう考えると将来短命なキッチンに200万円の投資が賢明な投資といえるのだろうか?
構造にもっと投資した方が長寿命な家ができることに気づけば、家づくりの重要な部分が構造にあることもお分かりいただけるだろう。

この切り口からいうとカテゴリーの基準は、「変えられるモノ」と「変えられないモノ」ということになる。
家を超長寿命化するための条件として、構造は変えられないモノなのでしっかりとしたものにする。
そして、変えられるモノである内装材や住宅設備機器などは変えることを前提に選ぶことが賢い家づくりの条件になってくるといえる。


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■ 賢い家づくりの正体(3)

【ストック型住宅】 

 

自由に遊ぶ子供達.jpg住生活基本法”の中に「ストック型住宅」という言葉が出てくる。
我々住宅業界や一般の方にとって馴染みの薄い行政用語なのか?
しかし、言葉がどうであろうと、要は「量」の時代から「質」の時代にシフトチェンジしますよ。といっていると理解すればいい。
住宅づくりのローコスト化やスピード化が齎した弊害ともいえる「ビルド&スクラップ」。
20年から30年周期で住宅を建て替えるという馬鹿げた日本の住宅文化が出来上がってしまった愚かさを反省しなければならない。
この責任は、国策にもあるが、一番は我々”人”にあるといえる。
先進国の住宅に対する捕らえ方や、家の寿命観についてや、生活スタイル、もっというと生き方を捕らえてみると、どうやらそれは日本人とは大きく違っているようだ。
ヨーロッパ諸国では、エコロジー、スローフードなどという言葉が生活スタイルの価値を表している。
アメリカにおいても近年ロハスなどという言葉を生み出した。
どうやら・・・・・

成熟した国々では、幸せな生き方を生活スタイルの重要性に最も関心が寄せられている。
だから、「もったいない文化」発祥国として「ビルド&スクラップ」を背景とした短命な住宅づくりを反省しなければならない。
資源の無い国がすることでもないし、行き場の無いゴミの溢れる国土にしていいはずもない。
全国各地では、焼却場建設を計画しても成立しない。
住宅産業を営む日本中の住宅メーカー、ビルダー、工務店も本気で目を覚まさなければ取り返しがつかなくなるかもしれない。
たぶん、そんなに時間は残されていないような気がしてならない。
住生活基本法”には、そんな深く重い意味が込められているに違いない。
「量」から「質」へ「賢くあれ日本人」という忠告とも聞こえる。
なんとしても未来永劫大きな価値を放ちつづけ、世界に誇れる日本の住文化を再構築しなければならない。
古民家がもてはやされるのは、建築資金の優劣を超越した価値観である。
快適か否かというよりも価値があるかどうかは大きなことだ。
時を重ねるほどに深い味わいの増す先の先を見越した考え方であり、心が希求してしまう暮らしの形を表現したもののような気がする。

普遍的なデザイン。
味わい深い素材感。
逞しい安心感。


かつての日本民家が持っていた時代を超越した家族をいつでも受け止めてくれる柔軟な「田の字」の間取りは、世界に誇れる考え方だと今更に感じる部分がある。日本人の原点をもう一度見つめなおし、充足感漂う住宅文化をもう一度考え、作り直す必要がある。

私達には、幸いなことに過去という立派な教科書がある。

先人達が重ねてきた素晴らしい知恵を学ぶことができる。

だから、古民家に対し高い評価をする外国人が後をたたないのも日本人の優秀さの現われだといえる。

今こそ、世界一感性豊かな民家をつくってきた優秀な国民性を呼び覚まし、住宅をつくろう。
そこに、地球温暖化の抑止の技術を組み込めばいい。
快適な暮らしを担保する最新のテクノロジーも組み込めるはずだ。

しかし、絶対に大きな反省を忘れてはならない。 

もう一度考えてみたい。

「便利」「早い」「綺麗」は、一見良いことのように感じるかもしれない。
その前に「将来問題が発生するか?」「それはどんなことか?」「それは解消できるのか?」「それは未来が幸せといえるのか?」「自分だけでなく周辺の環境は人に問題を残さないのか?」「世界や地球にとって良いことなのか?」こういう見地から住宅づくりを考えて聞かなければならない。

次回は、どういう住まいが「賢い家づくり」に繋がるのかを更に具体的に迫りたい。


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