窪田建設のヒデ社長-ここだけの話

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■ 賢い家づくりの正体(2)

【住生活基本法時代】


POP.JPG 2006年に突如として施行された“住生活基本法”。
この法律がなぜ必要になったのだろうか。
国が目指し、我々が目指してきた住生活の大きな折り返し点を意味していると考えるべきだ。

少し考えてみたら誰にもわかる話だが、我々は「豊かさ」を実感するために便利な「モノ」や今までの生活に無かった「モノ」を手に入れることで自らの豊かさを求め確かめてきたような節がある。
つまり「量の充足感」である。
「賢い住宅の正体(1)」で触れてきたが、戦後は住宅不足を補うために「早い」「安い」「簡単」をキーワードに「モノづくり(住宅づくり)」が成されてきた。
そのお陰か持ち家率が急激に上昇していった。
正に大量生産である「量」の時代を生きてきたのだ。
当然、人々の価値観は○○を持っていることが自慢であり生活レベルを計る豊かさエンジェル指標となっていった。
以前、ご紹介した「地球家族」という写真集だが・・・・・

地球家族.jpg これを見ると明らかに日本の暮らしが世界の暮らしと比べて相当に変わっていることを実感することができる。
先進国といわれている国々と比べても明らかに変わっている。
もっというと日本に類似した国がない。
家の中に「モノ」を溜め込む民族であり、生活そのものの豊かさなどまったく感じない。
この本が示すのは、沢山「モノ」があれば豊かであることが幻想だと言いたいのかもしれない。
話が少し長くなってしまったが、つまり「住生活基本法」が意味するメッセージは、こういう方向の暮らしに終止符を打ちますよということなのだ。
「量」の時代は終わったというメッセージなのだ。
『もう十分に様々な「モノ」を手にしましたが、豊かな暮らしは「モノ」から必ずしも得ることはできませんでした』と理解すれば話はわかりやすい。
『住宅も「ビルド&スクラップ」である短命な住宅づくりを終わりにしましょう』と言っているのだ。
一見、安くてそれなりの住まいが齎すのは、短命住宅を増幅させ、自然環境を悪化させる要因となり、本当の意味のローコスト化ではない。
そもそも、長期ビジョンに則っていない家づくりになっているものがあるのだ。
むしろ、先人達が、長い歴史の中で修練させ知恵を刻み込んできた「民家」の中に「賢い家づくり」や「賢い暮らし方」の真実がある。
ここを紐解くことで、我々がこれからの歩むべき賢い家づくり」の道がある。
「住環境基本法」は、そういう意志の表れに他ならないのだ。
 


少し、話がそれてしまうが「○○道」というものが日本には沢山ある。
これは、正しい生き方をそれぞれの分野別にまとめ継承してきた「魂」の部分だ。
ここにこそ日本人としてのより良き生き方がある。
どんな考えで、どんな生き方が豊かで幸せであるのかが刻まれているのだ。

それでは、そういう住まいや暮らしとはどんなものなのか? 

次回は、この話に移っていきたいと思う。


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